秘杖・エネルギー束縛
通常攻撃: 最大4段の攻撃で敵に自然ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値16を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に自然ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い自然ダメージを与えてSPを一定量回復する。
ギルベルタはアーツユニットを使う補助オペレーターで、自然属性のダメージを与えることができる。

通常攻撃: 最大4段の攻撃で敵に自然ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値16を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に自然ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い自然ダメージを与えてSPを一定量回復する。
持続的にアーツを放ち、前方に引力特異点を生み出す。引力特異点は周囲の敵を引き寄せ、自然ダメージ与える。アーツの発動が終了するときに引力特異点が爆発し、範囲内の敵に自然ダメージを与えて自然付着を付与する。
敵がアーツ異常になったときに発動可能。 短時間のチャージ後、重力で目標および周囲の敵を引き寄せ、自然ダメージを与え、強制的に浮遊させる。
重力異常範囲を生み出し、範囲内の敵に自然ダメージを1回与えて自然付着を付与する。重力異常範囲内の敵はスローとアーツ脆弱状態になる。敵がクラッシュ状態のとき、アーツ脆弱の効果はクラッシュ段階に応じて追加でアップする。 また、範囲内の敵が浮遊状態の場合、範囲効果が終了するまで浮遊状態が維持される。

製造室配属時、船室内全員の体力消耗-14%
昇進段階1で解放

製造室配属時、船室内全員の体力消耗-18%
昇進段階3で解放

製造室配属時、武器経験値素材の製造効率+20%
昇進段階2で解放

製造室配属時、武器経験値素材の製造効率+30%
昇進段階4で解放
戦技「秘杖・引力モード」の攻撃範囲+20%
敵が必殺技「秘杖・重力場」による重力異常範囲の影響を受けるとき、クラッシュ1段階ごとにアーツ脆弱UPの追加効果が2倍になる さらに、敵のクラッシュ段階を計算するとき、1追加して計算される(最大4段階まで)
素質「トランスポーターの歌声」強化:必殺チャージ回復効率がさらに+5%
必殺技「秘杖・重力場」に必要な必殺チャージ-15%
連携技「秘杖・マトリックス転移」のCD時間-2秒、ダメージ倍率が1.3倍までアップする
【コードネーム】ギルベルタ 【性別】女 【身分証明】ロドス・アイランド 【誕生日】11月28日 【種族】ヴァルポ 【鉱石病感染状況】 メディカルチェックの結果、非感染者に認定。 【能力測定】 物理強度:標準 戦闘技術:普通 戦術立案:普通 アーツ適性:優秀
ギルベルタはロドスの推薦によって、エンドフィールドに加入した。現在は特殊技術部に所属している。 「エンドフィールドに加わる以前、ギルベルタさんはすでにトランスポーターとして2年間タロⅡを旅し、各地で人々に支援を行っていました。本人曰く――『あの旅があったから、今のあたしがいるんだよ』――誰しも似たようなことを言うものでしょうが。」 「私はいつも『シェアしたい』という彼女の欲求には感心させられます。帝江号にいる者なら、誰もが彼女から何かしらの贈り物を受け取った経験があるでしょう。ちなみに私の場合は……電子音楽のレコードをいただきました。人事評価を書きながら流すにはちょうど良い音楽です。」 「身に着けている服がほぼ赤一色であるにもかかわらず、これほど多彩な印象を放つ人物は今までに見たことがありません。彼女からは無限の可能性が感じられる一方で、それが1つに集約されているような気も――おっと、失礼。たかがロボットの分際で詩の真似事など、差し出がましい行為でしたね。」 ――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
ギルベルタは、傘の先に垂れた雨の雫を見つめていた。少しずつ膨らみ、重さに耐えられなくなった雫は、やがて地面へと落ちていく。散る瞬間、彼女はアーツでそれを宙に止め、自分の指先で受け止めた。 ロドスを離れるのはこれが初めてだ。空は、いつも雨。ギルベルタは一歩進んでは止まり、止まってはまた歩き出す。急ぐ必要はない。 遠く広がる空を見上げ、視線を手元の手紙へと落とした。それはワルファリンから渡された――タロⅡのトランスポーターとしての初仕事だった。 けれど、少し寄り道しすぎたかもしれない。のんびり歩く駄獣を眺め、小さな羽獣と空を飛び、傘を伝う雨水を目で追う。 ワルファリンは具体的な期間に触れなかった。ただ一言、「外を見てくるといい」と。 その理由を、ギルベルタは理解している。仲間たちにタロⅡを知ってほしい、この星と繋がりを深め、いずれ来る使命に備えてほしい――ワルファリンはそう願っているのだ。ギルベルタは納得したうえで、楽しんでもいた。 次はどこに行こうかな?遠くの山のふもとに、ピカピカと不思議な光が見える。野原にそびえ立つ塔の周りには獣が集まって、雨上がりの風は宿場の暖簾を揺らしていた。ギルベルタは、いろんな場所に行ってみたいと思っていた。 急ぐ必要はない。まだ時間はある。手の中には、ある工業企業のロゴが入った手紙。 「もうちょっと待っててもらえるかな?」 指先の雫を、再びアーツで操り、目の前で落ち続ける水滴にそっと重ねた――雨が止んだ。トランスポーターは傘を畳み、再び歩き始める。
赤い影が、空から軽やかに降りてきた。手には甘いキャンディ、動物の形に折られた色とりどりの紙、そしてカラフルなペン。 子どもたちは「トランスポーターさん」の元へ次々と駆け寄ってくる。彼女はスイーツやプレゼント、そして新しい物語を携えて、ここを訪れる。 この日も子どもたちと一緒に、カラフルなペンで物語の中に出てくる色とりどりの羽獣を描き、甘いキャンディの包み紙を使って、自分の人形を作る遊びを教えてあげた。 夕方、鐘の音が響く頃になると、子どもたちはそれぞれの家へと帰っていく。「トランスポーターさん」は一人ひとりを見送る。 スカートの裾がわずかに引っ張られるのを感じて目を向けると、そこには帰る家のない女の子が1人。 頭をそっと撫でられると同時に、女の子は自分の足がゆっくり地面から離れていることに気づいて、驚きの声をあげた。 2人は月が空へと昇り、星々がいろいろな形を描いていくのを眺めていた。 「お姉ちゃんは……家に戻らないの?」 女の子は視線を落としながら、小さな声で聞いた。もうすぐ、トランスポーターさんは自分の前からいなくなってしまう。そう分かっていたのだ。 「あたしの家はね……遠くにあるんだ。空のずっと向こう、星空の奥に隠れてるんだよ。」 「星空の奥?」 「行ってみたい?」 女の子は頷いたが、すぐに首を振った。行ってみたい。でも、大好きなトランスポーターさんに迷惑はかけたくなかったのだ。 「そんなふうに考えなくてもいいんだよ。あたし、みんなにも言ってあるんだ。頭がよくて、将来が楽しみな女の子がいるって!だから、みんな会うのを楽しみにしてるんだよ。」 「……本当?」 「あたしが嘘つくと思う?あ、大変!もうこんな時間!」 「時間……?」 「ほら、目を閉じて。まだ開いちゃだめだからね。いーち……にー……せーのっ!ポン!」 トランスポーターさんの手には、2つのカップケーキがあった。 「……わあ!」 「えへへ、今日は誕生日だったよね?ちゃんと覚えてたよ。はい!」 ぼんやりと、その姿を見つめる――トランスポーターさんは指にクリームを取るとペロリと舐めて、甘い笑顔を浮かべた。 「私……お姉さんの家に行ってみたい……」 女の子は、両手でケーキを大事そうに持っている。それは何よりも大切なプレゼントだった。 ――そして今。女の子は帝江号で、エンジニア部の正式技術員になるために勉強を続けている。 困難にぶつかるたび、彼女はカップケーキを手に、ブリッジからタロⅡを眺める。甘い香りをまとった赤い影が通り過ぎるたびに、胸の奥にあの時と同じ勇気が満ちていくから。
【訓練記録1】 環境設定:設定C 重力ユニット:設定2 参加者:ギルベルタ 記録員:ダッジ ギルベルタの訓練成果は驚くものだ。彼女のアーツ特性に合わせ、訓練所の重力源を調整し、複数の引力発生源を設置した。我々の見立てでは、環境に慣れるまで数分はかかるだろうと想定していたが……彼女の実戦経験を甘く見ていた。開始から目標達成までに要した時間は、予定の3分の1だったのだ。さらに、彼女は意識的に訓練機材が破損しないようコントロールまでしていた。(わかっていると思うが……本来これらは「消耗品」だ。)そのアーツと潜在能力は、無限の可能性を想像させる。重力を操る戦術家か?人型の「戦艦キラー」になるか?重力を操ると聞くだけで、どの戦場指揮官も興奮することだろう。 これからは彼女の潜在的な力をより引き出し、戦術立案能力をさらに高める訓練に移行するつもりだ。彼女の能力は、いかなる状況でも我々を助けてくれることだろう。実に素晴らしい。 【訓練記録6】 環境設定:設定S 重力ユニット:設定26 参加者:ギルベルタ 記録員:ダッジ 最近の数回の訓練では、ギルベルタのアーツ制御における限界点を探っている。今回は、方向が一定ではない重力源を8基に増設した。結果、彼女の周囲の重力制御は明らかに不安定になってしまった。自身の至近距離であれば、重力場を概ね維持できるが、環境設定が限界に近づくと、数メートル先の空間では制御が崩れる。言い換えれば、この条件下では同行者の安全を保証することは難しい。 関連パラメータと環境分析データはすでにデータベースへアップロード済みだ。もっとも、タロⅡでこうした条件が発生する場所はほぼない――複数の重力源が不規則に方向や強さを変えるような状況は想定外だ。しかし、オペレーターの活動範囲はタロⅡだけに限られない――特定の深度に達すれば、どんな環境になったとしてもおかしくない。 ギルベルタ本人は結果に満足していない様子だが、十分に優秀な成績だ。これは彼女の能力を前提に構築された高度な訓練であり、この結果をもとに次の訓練計画を立案するのは我々の役目である。
ギルベルタが初めてあの人に出会ったのは、病院の子どもたちとかくれんぼをしていたときだった。 白いシーツをすっぽりかぶり、耳をすませてドアが開く音を捉えると、そっと子どもたちにぶつからないようにドアの前へ移動して――入ってきた人の懐に飛び込んだ。 「えへへ、捕まえた!」 にっこり笑って勢いよくシーツをめくったギルベルタの目の前にいたのは、子どもではなく、見知らぬ人物だと気づくのにそう時間はかからなかった。特別なマスクをつけたその人は、不思議そうに首をかしげていた。 「あ……」 ギルベルタは慌てて手を引っこめて、気まずそうに笑う。何か言わなくては……そう思った瞬間――ふと頭に思い浮かぶ人物がいた。 「この服、このマスク……これって、もしかして……」 いつか会う日のことを、何度も想像していた。でも、まさかこんな形だとは。 「君は、ギルベルタ?自分は……うん、もう自己紹介はいらないみたいだね。」 その声には厳しさも、威圧感もない。けれど、記憶に深く刻み込まれるような、不思議な響きだった。 顔がぼうっと熱くなる。さっきはなんて失礼なことを……思わず後ずさりをすると、足がシーツに引っかかってベッドの横に尻もちをついてしまった。 「あなたが、こんなところに来るなんて……」 「避難している子どもたちがここにいると聞いたんだ。だから、お見舞いに来たんだよ。それで、君は……何をしていたの?」 「かくれんぼだよ。子どもたちが退屈そうにしてたから、一緒に遊ぼうって思ったんだ。」 「かくれんぼ……」 そう言いながら、床に落ちた白いシーツを拾い上げた。 「ギルベルタに捕まったからね。今度は鬼をやればいいのかな。」 「え?でも……」 「うん、講演会をしてほしいって言われていたけど、君のやり方のほうが、面白そうだ。」 「……」 「どうしたの?」 黙り込むギルベルタの顔に、困惑した様子でそっと手を添える。 「聞いてた噂と、全然違うんだね。」 ギルベルタは小さな声で笑った。胸につっかえていたものも、どこかに消えたような気がした。 「そうなんだ……」 その表情に、また少し困惑の色が挿したようだった。つい最近、自由に行動できるようになったらしいが、まだ記憶喪失の影響があるのだろう。 「じゃあ、ルールを教えるね……!」 ギルベルタは、心からの笑顔を見せた。 うん、絶対間違いない。あの人だ。あのぼんやりとした影。運命のように遠くから聞こえた、あの声。 ギルベルタは、源石森林を抜けてきたことを幸運だと思っている。そして、この場所にたどり着いたことも。
管理人、ヤッホ~!今日、すごくいい天気だよ!
お出かけの準備、できてるかな?
今日のタロスは、どんな色で輝くかな?
もう、次の目的地に行くの?
新しい武器だって、ちょっとアーツを使ったら……ほら、ふわって浮くんだよ!
うん、ぴったり!これで旅するの、すごく楽しみだな。どうコーデしたら、もっと可愛くなるかな?
視野を広げて、経験を積んで……あとは、ちょっぴりの想像力。それで、進む方向も見えてくるよね!
あのときの感覚を思い出して……うん、このくらい。ゆ~っくり……ふわ~って、浮かんでくる……
昇進したってことは……もっと遠くまで行けるってことだよね。ふふ、もう荷物はまとめてあるよ。いつ出発するの?
あたし、管理人……みんなにとって、心から頼れる存在になりたいんだ。でも、時々不安になるときもある……あたし、ちゃんと前に進めてるかな?
次に昇進したら、もっと特別なご褒美があったりするのかな?何って……うーん、管理人と2人で一日中お出かけ、とか……?
長い旅を終えて、振り返ったとき……積み重なった想いが一気にあふれてくるの。それが、この仕事で一番大好きな瞬間なんだ。
管理人って、懐かしい匂いがするんだよね。なんだか、書きかけの手紙みたいで……この先、どうなるのかなって気になっちゃうんだ。
ほら、こっちこっち!トランスポーターのお姉さんが、手紙を届けに来たよ!
今日、空がすっごく綺麗だよ。一緒にお出かけしない?
あたしに任せて!
管理人、ちょうどよかった!一緒にブリッジを散歩しない?
管理人、ずっと忙しそうだけど……たまにはちゃんと休んでね。
いろんな色や、いろんな香りのリップを集めるのが大好きなんだ。使ったときに、話す言葉もカラフルになる気がしない?
タロスがタロⅡの空にくれた、鮮やかな色。偶然出会う、一瞬のきらめき……管理人、ロマンチックだと思わない?
管理人、見て!カラフルで可愛いライトと、ウィッチタイムの特製アロマを持ってきたんだ。一緒にお部屋を飾ってみない?夜になったら、本物の星空みたいになると思うんだ!
うーん……どうして小説の登場人物って、大切な気持ちを隠しちゃうんだろう。出せない招待状、渡せない手紙、言えない言葉……そんなに難しいことじゃないはずなのに。あたしなら、管理人を誘うことも、プレゼントを渡すこともできる……何が違うのかな……
アケクリさんから、特別なお守りをもらったの。ずっと持ってたら、願いがいつか叶うんだって。あたしの願い?……手紙を託してくれたみんなの願いが叶いますように、って……ふふ、ちょっと欲張りすぎかな?
記憶の中にある景色を何度も夢に見るんだ。不思議でぼんやりした影の中で、奥に立ってる人がいるの。誰かを待ってるのか……ううん、手紙を待ってるのかもしれない。最近、その人の姿がだんだんはっきりしてきて……よく知ってる誰かに似てるような……
サプライズプレゼントだよ!……何だと思う?管理人のことを考えて選んだんだ。外れても大丈夫だから……言ってみて?
わぁ、これ……あたしに?すっごく嬉しいな!お部屋の一番目立つところに飾っておくね。
あたしが初めて届けた手紙は、ワルファリン先輩が書いてくれた紹介状だった。帝江号に来たばっかりのときは、不安でいっぱいで……「管理人」ってどんな人なんだろうって、ずっと考えてたんだ。だけど管理人が目覚めて、初めて会ったあの日……すごく、ほっとしたの。でも……今もちょっとだけ、どきどきする感じがして……
あたし、夜の空を1人で飛ぶのが好きなんだ。闇に溶け込んで、キラキラ光る星を眺めてると……あの輝きのひとつひとつにも、それぞれの物語があるのかなって思っちゃうんだ。今この瞬間、誰かが同じ空を見上げて、同じことを思ってるのかもしれないって……
孤独って、トランスポーターの相棒みたいなものだけど……あたし、どうしても慣れなくて。1人で遠くまで行くときはいつもコンパスを見て、ロドスの方角を確かめるの。そこにはワルファリン先輩と、色褪せない大切な記憶があるから。でも、これから進む先にはたくさんの新しい出会いがある……そう考えると少し安心して、次の旅に向かえるんだ。うん、あたしは……「孤独じゃないトランスポーター」になるよ!
1つだけぽつんと光ってる星を見ると、なんだか寂しい気持ちになる……ねぇ、お星さま。あなたも、まだ出会えてないの?あなたのそばで輝く、たった1つの星に……
あの「森林」を抜けたとき、何も書かれてない手紙が足元に落ちてたんだ。まるで、迷ってたあたしの心を写したみたいに……どうしてそこにあったのか、何を書けばいいのか、誰に渡すのか……いろんな場所を旅してきたけど、ずっと答えは見つからなかった。でもね、今は……あたしの気持ちと、思い描いた全部をこの手紙に書いて、一番大切な人に渡す……そのためなんだって、そう思うんだ。
印象に残ってる旅?うーん……「メタルキャロットシティ」って聞いたことある?そこに住んでるコータスはね、1日3食ニンジンを食べてるの!しかも、いろんな料理にして。あたし、ニンジン農園の商会に薬を届けるために、2回行ったことがあるんだけど……次は「大掘削孔」も見に行ってみたいな。あっ、あとは……泊まるなら絶対「キャベツ」って宿にしなきゃ。じゃないと、食事が全部ニンジンになっちゃうから……
無重力は、いつでもそばにあって……自分が重い地面に繋がれてる、軽い風船みたいだなって感じることもあるよ。でも、地面ごと浮かび上がれたらって、全力で頑張ってみたくもなっちゃうんだ。やっぱり変かな?地面に伸びる長い影が、あたしと世界を結ぶ糸になる……手紙が、あたしと管理人を結んでるみたいに。
この本が気になる?これはね、いろんなトランスポーターたちの物語を集めた本なんだ。天災を越えて人を救ったのに、天災の象徴にされた話。穏やかな旅を望んでたのに、偶然国の運命を変えてしまった話……あと、トランスポーターになったその日に手紙をなくしちゃったドジな子の話。ふふ……あたし、どのお話も大好きなんだ。
ニューランクウッドで、何回も「テラ」の話を聞いたの。温もりを讃える人もいれば、冷たさを責める人もいた。荒れ果てた姿を嫌う人もいれば、美しさを懐かしむ人もいた。芸術家は過去の歴史のために魂を削って、哲学者は新しい思想を受け入れるように言う……あたしにとっての「テラ」は、懐かしいのに、知らないような……でもね、あたしの目の中には綺麗な景色と、見覚えのある顔がある……管理人は、どう思う?
トランスポーターには、封筒の中身なんてわからない。でもね、丁寧に貼られたシールを見ると、きっと素敵な物語が始まるんじゃないかって思う。ぐしゃぐしゃに濡れた手紙を見ると、辛い旅や別れがあったんじゃないかって想像する。手紙の差出人がトランスポーターに気持ちを教えてくれることなんてほとんどないから……わからないかもしれないよね。一緒に幸せを喜んで、一緒に悲しみに胸を痛めるトランスポーターが、ここにいるってこと。
ワルファリン先輩?前とおんなじで、元気そうだったよ。でも一回……あたしの誕生日を間違えちゃったとき、すごく申し訳無さそうに謝ってくれて……あたしは全然気にしてなかったのに、今度は名前まで言い間違えて……そのときの先輩、初めて見る顔してたんだ。驚いたような、戸惑ったような……あたしがそこを離れても、先輩はずっと1人、食堂に座ったままだった……
ずっと前にね、ロドスですごく不思議な女の人に会ったんだ。特別な剣を持って、1人で静かな湖の上に立ってて。剣がきらっと光った瞬間、水面にほんの小さな波が広がって……そしたら空の雲が半分、消えちゃってた。その人が手紙を1通、あたしに託した――この手紙を管理人に渡してほしい、チェンさんが成長したら、彼女に渡すように伝えてほしいって……
アイビーエナさんは、いつも危ない場所に手紙を届けに行ってるんだ。ずっとニコニコしてるけど……目の奥に、誰にも言えない重い秘密が隠れてる感じがする。そんなトランスポーターを、あたしは他に何人も見てきた……だから、わかるんだ。どうしてあんな目になるのかって……
タロⅡには、まだまだ予測できない危険がたくさんあるんだよ。アルデリアの報告書も読んだけど、遠く離れたテラよりも、目の前のタロⅡの予測のほうが難しいって。トランスポーターは侵蝕災害の多い場所にも行くから、自分で逃げ出すための装備も必要なんだけど……あたしは空を飛べるから、ちょっと多めに持ち歩いて、荒野の休憩スペースに置くようにしてるんだ。困ってる人の助けになるかもしれないから。
てっきり、ロドスで何かお仕事をもらえるって思ってたんだけど……ワルファリン先輩が、今のロドスでは目立つ行動をするのは良くない、トランスポーターのあたしにはもっと広くて明るい空の下で自由に羽ばたいてほしいって……だから、タロⅡで2年暮らして、新しい世界のことを少しずつ知って……それから、ここに来たんだ。
あっち、何かありそうかも。
あっちに行ってみない?サプライズがある気がするんだ。
トランスポーターの心得、その一!知らない場所では、慎重に進むこと!
あっちにいる敵、ちょっと強そうだね……気をつけて。
全部、道具箱に入れておくね!
ふふ、あたしも手伝うよ!
わぁ……ちょうど探してたものばっかりだね!
ふふ、遠くに飛んでいっちゃう前でよかった。
これで手紙もスムーズに届けられるね。
休むのも、大事な旅の準備なんだよね。
これ、使ってみて!
ふぅ……少し良くなってきた……
危ない、ケガしちゃう!
なんだか……身体が重いよ……
もう一度……飛びたい……
わぁ、こんな方法もあるんだね!
すごいね!もう一回やってみてもいい?
ふふ、大したことじゃないよ。
うん、このまま一気に進もう!
あっという間に片付けちゃうよ!
それ、待ってたんだ!
ふふ、さっきの動き、悪くなかったと思わない?
今日一番の「嬉しかったこと」になったよ!
うん、また旅に出られるね。
最後まで頑張ったこと……うん。大変だったけど、意味があるって思うんだ。
手紙を届ける旅は、いつも順調とは限らない。大丈夫、またここから始めればいいんだから!
下がって!
いくよっ!
集めるよ!
逃がさない!
足元に注意!
重力場、準備完了!
ふわ~っとしたい人、いるかな?
ひらり~っと!
ふわ~っと!
サプライズ、どう?
気に入ったかな?
世界をひっくり返すよ!
大地の力、味わってみない?
重力、見せてあげる!