全面攻勢
通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に物理ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値18を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に物理ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い物理ダメージを与えてSPを一定量回復する。
ポグラニチニクは片手剣を使う先鋒オペレーターで、物理属性のダメージを与えることができる。

通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に物理ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値18を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に物理ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い物理ダメージを与えてSPを一定量回復する。
前方範囲の敵に斬撃を2段放ち、物理ダメージと破砕を与える。同時に、消費したクラッシュ段階に応じてSPを回復する(複数の敵に命中しても回復は1回のみ)。
敵が猛撃または破砕によってクラッシュ段階が消費されると発動可能。 消費した最大クラッシュ段階と同じ回数、敵に斬撃を放つ(最大3段)。斬撃ごとに物理ダメージを与え、SPを一定量回復する。斬撃数が多いほど、ダメージとSP回復量がアップする。 4段階のクラッシュを消費した場合、3段目の斬撃が強化される。
目標の敵を中心に、4体の盾兵を召喚する。盾兵は目標に向かって進軍し、進軍途中の敵を押し出して物理ダメージを与え、同時に鉄誓を5回分獲得する。敵が物理異常またはポグラニチニクの連携技ダメージを受けると、鉄誓を1回消費して盾兵を1体召喚する。盾兵は敵を撹乱し、物理ダメージを与え、SPを一定量回復する。消費した鉄誓が最後の1回の場合、盾兵4体が勝決を発動し、高い物理ダメージを与え、SPを大量に回復する。

製造室配属時、武器経験値素材の製造効率+20%
昇進段階1で解放

製造室配属時、武器経験値素材の製造効率+30%
昇進段階3で解放

製造室配属時、船室内全員の体力消耗-14%
昇進段階2で解放

製造室配属時、船室内全員の体力消耗-18%
昇進段階4で解放
戦技「戦線粉砕」が2体以上の敵に命中するとき、SPが15返還される
意志+20、敵への物理ダメージ+10%
素質「生ける旗印」強化:士気高揚の獲得に必要なSP回復量が減少し、60回復すると獲得可能になり、自身の士気高揚の最大重ね掛け段階+2
必殺技「盾兵旗隊、進め」に必要な必殺チャージ-15%
連携技「満月迎撃」のCD時間-2秒、SP回復量が1.2倍になる
【コードネーム】ポグラニチニク 【性別】男 【身分証明】ロドス・アイランド 【誕生日】7月23日 【種族】リーベリ 【鉱石病感染状況】 メディカルチェックの結果、非感染者に認定。 【能力測定】 物理強度:優秀 戦闘技術:優秀 戦術立案:卓越 アーツ適性:標準
ポグラニチニク、本名は「ホールスン」。ロドスの特派オペレーターであり、鉄誓軍盾兵旗隊の指揮官で、タロⅡ北部の環北極圏前線に長年駐在している。情勢の変化によりエンドフィールドに加入し、関連する作戦任務協力にあたっている。 「初めてポグラニチニクにお会いしたとき、正真正銘の軍人だという佇まいが強く印象に残りました。行動は常に迅速かつ的確で、迷いがなく、一挙手一投足に無駄がありません。どんなことであっても、一度約束したことは必ず実行に移す人物でもあります。」 「また、ポグラニチニクは『文明地帯協定』の三巨頭に対して特定の立場を明らかにすることはありませんが、工業団連盟の『マーチ・ゴロドーフ』には特別な思いを抱いていることは明白です。時折、移動区画にある巨大な生産施設の影を歩き、作業員と親しく言葉を交わす姿が見られます。その中には、理想や暮らしに迷いを抱いている工業団員もいますが、彼は戦場から遠く離れた一般人であったとしても、士気を高め、未来を信じる力を取り戻す術を会得しています。さらに、鉄誓軍の戦士や工業団員の間では、鋭くはあるものの、相手を傷つけない独特のブラックジョークも、彼の魅力の1つとして語られています。」 ――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
【2枚の写真】 端が黄ばんだ写真。ポグラニチニクと熔炉要塞軍需工場の職人数名が並んで立っている。皆、性別も種族も様々だ。後ろには氷雪に覆われた鋼鉄の強化要塞がそびえ、鉄誓軍の哨兵が2名、望遠鏡を覗き込んでいる。さらに遠く、霞む地平線上には要塞の輪郭が見え隠れし、大口径の砲身が空を突いていた。ポグラニチニクの横に立つ1人の職人は、他の者とは違う誇らしげな表情を浮かべながら、天を指差していた。指の先には、写真からはみ出してその全貌が掴めないほど巨大な飛行ユニットの姿があった。 要塞の大広間を上から撮った写真。大広間の中央で鉄誓軍の戦士たちは手を高く挙げ、壇上のポグラニチニクに向かって盃を掲げていた。写真の左上には、拳を握りしめ背後の大きな地図に押し当てるポグラニチニクが写っている。右上には長いテーブルが見える。顔がはっきり見えない銀髪の老人を除き、皆、旗隊指揮官の勲章とサッシュを身につけ、手に持つ盃を高く掲げている。左下には肩を組んだ若い新兵と、どこから持ってきたのか、アコーディオンを手にした者が写っている。口を大きく開け、一斉に歓声を上げているかのように見える――笑顔に溢れたこの写真を、ポグラニチニクが誰かに見せることも、フレームに入れることもなかった。 【3枚のレシピ】 食事レシピC5「駄獣ステーキセット」――提供:工業団連盟。厚切りにカットした駄獣のもも肉に栄養剤を添加し、燻製風味に仕上げた一品。工業団衛兵隊の標準軍用レシピとして、工業団連盟中央生産計画委員会より20年連続で表彰されている。 「盾兵たちは、栄養添加剤の味に慣れていない。それ以外は、非の打ちどころのない戦闘糧食と言える。十分なエネルギー、豊富な栄養、食感も悪くない――記憶の中に、似た味がある。これは、ウルサスの味だ。」 食事レシピC8「ハガネガニドリア定食」――提供:環タロ商会。ラヴァンドマ特別提供のハガネガニを使用。シン・ツクシのシェフが調理し、イェルシェ産チーズでうまみを最大限に引き出した一品。鉄誓軍の勇敢なる戦士たちに、山の幸と海の幸の絶妙なコンビネーションを届ける。 「温かい糧食としては、珍しく豪華なものだ。旗隊の士気維持にも著しい効果を発揮している。しかし、盾兵たちが消費した体力を補うためには、この量では不十分だ。改善を求める。」 食事のレシピC12「尚蜀風自熱火鍋」――提供:宏山科学院。糧食パックを詰めた箱の裏には、走り書きの文字が残されている――「ホールスンよ、おまえの兵は戦闘では確かに役に立つ。しかし、飯が味気ない!見ているだけで口の中が寂しくなる。わしを『天師』と呼んでくれる礼だ、こいつをタダでやろう。寒さを飛ばし、眠気も覚まし、胃腸も温まる。駄獣油をちょいと温めて、油タレを作ることも忘れるな。」 「この料理は、我が兵を倒した。盾兵の半数は鎮痛剤を求め、雪を掴んでそのまま口に詰め込む者までいた。しかし、その後に行った30kmの徒歩行軍において、誰一人寒さを訴えなかった。」 【1枚の地図】 なめした瘤獣の革に描かれた大きな地図。既存の源石技術がすべて使えない場合に備えて作成されたもの。 鉄誓軍の防衛区、補給ライン、そして重要な防御施設の所在地が細かくびっしりと記されている。熔炉要塞軍需工場の場所も同様に記載されている。 地図の南部には等高線沿いに各要塞へと延びる曲がりくねったルートが記載されている。「黒き森」を通り抜けるルートもある。これは鉄誓軍と文明地帯を結ぶ生命線であり、北部回廊の最末端にあたる。北部には、鋸のように歪な戦線が描かれている。まるで傷跡のように、鉄誓軍の主要防衛区から北へ延び、オーロラ境界の果てにまで達している。 地図の横のラベルには、この地図を描いたポグラニチニクの筆跡が残されている。 1,237名――それが、この地図に刻まれた重みだ。
【█████要塞で記録された会話の一部】 「教官……お待ち下さい!先ほどの授業は大変素晴らしく、圧巻でした。教官はアンゲロス対策の専門家なんですね。ところで……あなたが戦士たちから『ホールスン』と呼ばれているのを聞いて……」 「戦闘で生き残る術を身につけられたのならば、十分だ。それで、何か用か?」 「僕はヴァディム……ヴァディム・イグナチエヴィチ・スミルノフです。そして、こちらはムラヴィヨフ。僕たち工業団連盟から来たんです。」 「イグナチ?聞き覚えのある名だ……もしや、父親と同じく故郷を離れて来たのか?貴殿の父は、よく我々に写真を見せてくれていた。」 「はい。父が健在だった頃、手紙にいつも教官のことが書かれていました。共にアンゲロスを防ぎ前線を守れたことが、何よりの誉だと……ずっと、何度も。」 「私とヴァーシャは……手紙の中に書かれた鉄誓軍の盾兵に憧れて、真似をして遊んでいました。いつか教官のような英雄になりたいです。」 「僕たち……僕とムラヴィヨフは要塞の選抜に合格しました。この身を捧げようとも、父の勇気を受け継ぐ所存です!」 「立派な志だ。しかし、犠牲は目的ではない。鉄誓軍の戦士は、より多くの犠牲を防ぐために戦っている。それを忘れるな。」 「ホールスン教官。学校で勉強していたときから、ずっと想像してきたことがあります。北地のアンゲロスが防衛戦へと攻め込み、旗隊が全力で耐えている。限界かと思ったそのとき――後ろから盾が地面を叩く轟音が響く。その音と共に、英雄ホールスンが盾兵を率いて現れる――そしてそれは、敵には決して越えられない境界線へと変わる……」 「ヴァーシャの言う通りです!教官、私たちは犠牲になることを恐れたりしません!」 「そうではない。英雄を夢見て倒れていった者は、あまりにも多かった。盾兵を志すとき、必要なのは『英雄』や『犠牲』への憧れではない。」 「ですが、教官は……」 「まず考えるべきは生き延びることだ。必要とされる場所に立ち、助けを求める者の前に盾を構え、そして――」 「皆が生き延びられるように……ということでしょうか?」 「そうだ。よく理解している。これは盾兵の最も基本的な戦術だ。肩を並べて立ち、より多くの人を生かすために戦う。たとえ――無様だろうと、意志を継承するためであろうと、次の反撃のためであろうと。」 「なるほど……ご指導のおかげで力が湧いてきました、ホールスン教官!私……私たち!えー……ヴァーシャ、何か言ってくれよ!」 「僕、それにムラヴィヨフも!僕たちは必ず盾兵になって、教官の旗隊で戦います!」 「そうか。では、肩を並べて立つ日のことを楽しみにしよう。」
環タロ総合サービス研究所による█████戦役に関する報告 親愛なる環タロ企業合同会議代表の皆様。特派観察員兼軍用装備保険業務代表、私タンナー・オリガンは、このたび鉄誓軍に同行し、█████戦役に関する全過程について視察してまいりました。本件について、ご報告申し上げます。 まず、今回の鉄誓軍と北部の集団アンゲロスとの激しい交戦により、『文明地帯協定』の締結組織が提供した軍用装備には、相当な損耗が発生しました。鉄誓軍側では歩行砲台31基、防衛区強化用自動重機などを失っています。詳細はお手元の紙資料、付録a3をご参照ください。 ………… 突如現れた未知の個体によって、鉄誓軍によるオーロラ境界への侵攻が中止を余儀なくされたことは間違いありません。しかし、皆様にご注目いただきたいのは、この損失こそ我々と鉄誓軍のさらなる協力の可能性、そして無償支援の意義と将来性を明確に裏付けたということです。鉄誓軍の工業施設建設を支援したならば、北部における各企業の製品需要は減少するどころか増加するでしょう。装備の大量調達から、技術・知財面などのより有利な協力関係へと発展していくはずです。 ………… 今回、私は攻撃の主力となる旗隊と共に山岳の尾根手前まで進みました。進軍要塞まであとわずかというところまで接近しましたが、アンゲロスが群れとなって集中していたために、肉眼で位置を確認することはできませんでした。この状況を打開したのが、ホールスン指揮官です。彼は軍用装備を失うことを恐れず、旗隊と共に反対方向から敵陣に切り込み、盾兵は陣形を崩すことなく列を成して山を越え、要塞砲のガイドビーコンを高所に設置しました。 その最中、別の場所で旗隊を苦しめていた未知の個体が、再びオーロラの下に姿を現しました。ここで代表の皆様に、私と鉄誓軍の双方で見解が一致した内容を、強く主張させていただきたく思います――如何なる状況下でも、このような個体を人口密集地に侵入させてはなりません。当時、私は比較的安全な前線司令部にいたものの、個体によって引き起こされた超域活動により、所持していた記録機器は使用不能になりました。危機的な状況にも関わらず、戦線ではホールスン指揮官が先頭に立ち、背後の盾兵たちが鉄壁の防御を築き、勇敢にも前進を続けていました。この先の光景は、客観的な言葉で形容しがたいものでした。赤い閃光が、最も堅いと言われるアンゲロスを切り裂き、沈黙の墓碑へと変えていく。盾の壁に一瞬でも隙間が出来たならば、すぐに別の盾兵が埋める――激しい応酬は、47分間も続きました。やがてホールスンと盾兵たちは戦場を押し分け、アンゲロスの群れを貫く道を切り開きました。数百名にも及ぶ鉄誓軍精鋭の命を奪った未知の個体を包囲し、激しい戦闘の末、彫刻のような外殻を突き破ったのです。最後、個体は内部構成物質を宙に向かって噴射し、包囲網からの脱出を試みました。しかし、空から降り注ぐ灼熱の炎と装甲の間から噴き上がる蒸気が、抵抗を完全に封じました。 ………… 代表の皆様、今回の作戦は鉄誓軍が唯一無二であると改めて証明するものでした。また同時に、我々の支援が『文明地帯協定』の利他的精神を体現し、北方前線を維持する重要な投資であることも示しました。最後に明確にしておきたいもう1つの内容があります。鉄誓軍の真の遺産は要塞奥の遺産庫ではなく、ホールスンのような人物に宿っている――値も付けられなければ、取引もできない。しかし――「文明地帯の英雄」は、環タロ商会にとって最も価値ある投資対象であることは、疑いようもないのです。
「マーチ・ゴロドーフ」。 その地を訪れる前、その名を何度も工業団連盟の映画で目にしていた。タロⅡ工業団連盟の心臓部――そびえ立つ指揮塔、複合型移動区画にある生産施設。記憶にある移動都市と同じく、堅牢で、巨大だ。 しかし、足を踏み入れて最初に目にしたのは、圧倒的な工業構造物ではなく、資材を担ぎ労働へと向かう工業団員の姿だった。休むことなく都市の隅々へ「血液」を送り込み、あらゆる壁と床に、労働の印を残す。 好奇心から、私は案内人を頼ることなく、一日の作業を終えた労働者の後に続いた。たどり着いたのは、質素な外観の大きな建物だ。人混みを抜け、ロビーから2階へ上がり、柔らかな椅子に腰を下ろした。そこで初めて、ここが都市の労働者劇場だと気づいた。舞台に立っていたのは、先程まで作業服を着ていた皆だ。衣裳を纏った彼らは、ミュージカル演者と姿を変えた。 しかし、私の予想を裏切って、演目は労働の英雄を讃えるものではなかった。披露された舞台は、官僚を風刺した喜劇――作中、作業員は巧みな話術によって腐敗した官僚に「タロⅡには存在しないはずの純金を見つけた」と信じ込ませる。その強欲さ故に、最後は破滅を迎える――舞台上の作業員は、英雄を演じていた。だが、そこには笑顔と幸せな生活への強い情熱があった。 終演後、余韻に浸りながら劇場を出ようとしたとき、10歳ほどの双子の姉弟が目の前にやってきた。どういうわけか私の身元を知り、「鉄誓軍!鉄誓軍だ!」……そう、大声で叫んで道を塞いだのだ。ぎこちなく敬礼するその姿に、両親や周囲にいた作業員は苦笑しながら、尽きること無くこちらに質問を投げかけてくる子どもたちを引き離そうとした。しかし、その表情を見てわかった。彼らがもう少し若かったならば、皆、子どもたちと同じ行動をとっていただろう。 ロドスを離れる前、私は夢を見たことがある。夢の中の宴で、ウルサス軍の貴族の子らは華やかな衣装を着て、使用人や家庭教師に囲まれ――まるで飾り立てられた人形のようだった。あの双子のような純真と情熱が彼らの目にも宿ってはいたが、別の色も混ざっていたのだ。それは、家族の誇りか、あるいは権力への渇望か……はっきりと言葉にはできないが、確かなことは、決して彼ら自身の心から生み出されたものではないということだ。しかし、やがて混ざった色は野心へと変わり、陰謀に満ちたような冷たい光を帯びて、最終的には最初の形を失っていく。 劇場を離れ、「マーチ・ゴロドーフ」の道を1人で歩いていると、胸の奥に不思議な開放感が湧き出してきた。今でも思い出す――背後に続く帝国の歴戦の先鋒、鉱石病を患う少女、廃墟と化した地下診療所、走り回る人々、無邪気に遊ぶ子どもたち……変わらず、私の中にある。だが、かつてのような重さを感じることはほとんどない。 過去の墓の上に、新しい碑が立つ――短い滞在を終えた私は北部へと戻った。そこは、1つの時代を代償に、旧世界の塵も新世界の夢もなく、ただ「生きる」ためだけの場所―― それが、私たちの戦場だ。 ――署名のない音声記録の文字起こし。ロドス・アイランドにて保管中
待機地点に到着した。
常に出陣に備えよ。
戦こそ、軍人の誇りだ。
生きるには、代償が必要だ。
生き延びるためにどう暴力を利用するか。そこに善悪など介在しない。
後方の立場から見れば、完全な装備と勝利というのは同義に近い。
怠慢と油断こそ、戦場で最も恐ろしい敵だ。
価値ある戦いだった……思わず、血が滾った。
勲章も式典も必要ない。真意は十分に理解している……貴殿の信頼に感謝しよう。エンドフィールドの管理人。
ここが鉄誓軍の要塞ならば……宴の進行役を引き受ける必要があっただろう。
戦場であれ、何処であれ……これは栄誉である。管理人、貴殿からの信頼、至極光栄に思う。最前線に立ち、それに応えて見せよう。
タロⅡに至っても、戦争の残酷さが変わることはない。今なお、多くの者が北方に向かい生の希望を繋がんとする……私は信じよう。貴殿の歩みがいずれ、この終わりなき連鎖に終止符を打つことを。
ポグラニチニク、ロドスの特派オペレーター兼鉄誓軍士官、ここに着任する。事態は緊急を要す……貴殿の作戦計画を早急に把握したい。可能ならば、今すぐに。
作戦計画の再演習を提案する。如何か?
戦場において、生と死は紙一重だ。
こういった任務は初めてだが……戦略上、試す価値はあるかもしれん。
調子はどうだ、管理人。今回は視察か?
管理人、貴殿に敬意を表する。
帝江号は予想を超える規模であったが、構造にはすぐに慣れた。実に巧妙で合理的な設計であり、発案者の努力が功を奏したのだろう。偉大な理想の第一歩に相応しい。大いに期待している、管理人。
集成工業システムは、間違いなく私の想像を超えるものだ。協約核心によってテラ文明の軍用機械は無敵の鋼の心臓となり、この星の至る所に血液を行き渡らせる。管理人、貴殿たちは無数の命を救うだろう――私が保証人となる。
エンドフィールドの武庫エンジニアには本当に頭が下がる。限られた時間内で、全員の武器調整を完了させるとは……北方前線であっても一二を争う効率だ。しかし、武庫の担当者は何故あれほどに幼いのか?
ダッジ教官が作成した訓練計画には目を通した。非常に実務的で、段階を経て成長できる。修正を加えるつもりはない。ただ、経験に基づき試練を少しばかり追加した……貴殿にとっては、取るに足りん内容だろうが。
貴殿が目を覚ます以前より、エンドフィールドには暫く関与していない。ロドス、エンドフィールド、そして鉄誓軍……本質に大きな違いはない。守るべきものを守る――ただそれだけだ。そして此度こそ一片の迷いなどなく、信念に殉ずる覚悟だ。
タロⅡを見渡す度、奮い立つ。この衛星を覆い尽くさんとした異形を、我らが戦士たちは北方のオーロラの下、僅かな土地のみに食い止めている。これは、鉄誓軍にとって最も偉大な軍事的成果――文明の存続を託されるに足る存在だという証でもあるのだ。
北方で偶然手に入れたものだ……貴殿なら、うまく扱えるかもしれん。
貴殿の気持ちに感謝する。私にとって、これも褒賞の1つだ……私からはこれをやろう。受け取ってくれ。
ロドスを離れ、最初に身を置いたのは工業団の母艦だった。諸事情があり……この地に刻まれた過去がどう結実したか、見届けたかったのだ。あの堅牢な都市を目にしたとき、私は深く心打たれた。もし、ウルサス人の末裔が異なる姿で栄誉を勝ち取ったのならば――もはや私に躊躇う理由などない。
鉄誓軍での生活が私に教えてくれたことは三つ。一つ、戦友は信頼せよ。二つ、容易く退いてはならぬ。三つ、幸運や偶然に期待するな。1つでも破ったならば、自身或いは戦友に破滅が訪れることになるだろう。
鉄誓軍で盾兵を再編しようという考えは、要塞群に向かう前夜に生まれたものだ。重厚な建造物は山肌に沿って連なり、サーミの黒き森の深緑は川辺に燃え広がる炎のようだった。数え切れぬ墓碑が城壁のように並び、北方の敵を退ける。鉄誓軍は、文明地帯の盾だ。そして私は、その盾をもう1枚鍛えた。この戦士たちが最も強固な盾になる――そう信じている。
ヘラグは私の良き師であり友のような存在だ。彼の無念と後悔をこの身に刻み、思想と技術を受け継いだ。今ここにいるのはウルサスのヘラグ将軍ではなく、ロドスとエンドフィールドの「ホールスン」だ。時に独りである有難みを感じながらも、孤独に苛まれることもあった。もし守るべきものが幻ならば、帝国の偽りの栄光と何が違うのか。管理人、貴殿がその答えに……そうあることを願う。
貴殿の目標が現実になることを願う。ロドスの者が平穏に暮らせるように。鉄誓軍が剣を鋤に鋳直し、鎧を脱ぎ畑に還れるように。この古き星で命が途切れぬように……勝利のたびに貴殿と祝杯を交わしたいと思うが、たとえ一度きりでも敗北が訪れたならば……何があろうとも、生き延びてくれ。私がここに来た意味となるように。
行動隊Z7の若者たちのことは印象に残っている。基礎的な軍事訓練しか受けていないにも関わらず、各々の努力で通常の兵士と比較しても遜色ない戦闘意識を身に着けていた。称賛に値する。
北方では、指揮官以外に後方支援や教官の任にも就いていた。さらに武器の鍛造、新種の瘤獣の搾乳、ワインの醸造に至るまで……私も多くの仕事を経験してきたものだ。
軍人の誇りとは何か——問われたところで、私とて断言はできん。しかし、貴殿が北方の要塞を訪れることがあれば、鉄誓軍の記念碑を見て貰いたい。そこに刻まれた名の一つ一つが、その問いへの答えとなろう。
遺産庫は納儀官により管理される。一口に「遺産」と言っても千差万別だ。鉄誓軍における歴代の英雄が残した遺品以外に、復元困難なテラ技術、原理すら不明な旧文明の一品……以前、1つを選んで良いと言われたことがある。しかし、断った――先人の威を借りて戦う過去は、一度で十分だ。今度はこの身をもって、己の誇りを刻むべきだろう。
鉄誓軍の敵は、概ねアンゲロスとアンカー、超域に伴う災害であった。だが、ごく稀に我々の理解が及ばない現象に直面する。例えば、巨大生物の痕跡、奇妙な人型の目撃情報……だからこそ、管理人が目覚めたと知って直ぐに、エンドフィールドへの復帰を申し出たのだ。
北方は多くの想像とは違う場所だろう。100年を経て鉄誓軍の要塞は栄え、商業と娯楽は発展した。戦が日常的なものでありながら、活気に満ちた生活も築いてきた。要塞の外では黒き森に暮らすサーミ人たちが古の知識と文化を守り続け、キャラバンが要塞と森とを絶えず行き交う。管理人、貴殿も一度北方に赴いてはどうか。実に美しい場所なのだ。私も貴殿に同行しよう。
工業母艦――工業団で最大を誇る都市であり多くの名と略称があるが、私はそのテラでの名を知っている――「シモンク」。帝国の圧政の下、湖底に沈められた都市だ。ウルサスが何故それを引き上げ、如何にして廃墟となった都市を異星の飛び地へと作り替えたのか、私にはわからない。ただ、少なくともタロⅡ最大の移動都市として、人々の心の灯台となっていることに間違いはない。
最初に盾兵を選抜した際、目の前には私よりも若い戦士たちがいた。最初に教えたのは、鋭気を削ぐことだ。守る者は、無闇に動いてはならない。次に戦術を授け、自身を戦線とする方法を与えた。そして最後に、生き延びる術を伝えた……しかし、これだけは未だに教えが不十分だったのではと、そう思っている。犠牲は目的ではない。より多くの犠牲を防ぐために、犠牲となるのだ。
エンバーのことは、私も聞いている。彼女は尊敬に値する戦士だ。貴殿も知っているかもしれないが、南で隊を再編するよう命じられたのは、「普通の生活」に戻る機会を与えるためだ……しかし、あまりにも表面的な寛容だ。過去と折り合いをつけられる者ならば、そもそもあのような状況には至らないだろう。
サーミ人は、言われるほど排他的ではない。100年余りの間「祖霊の父」の庇護下で暮らし、外部の者に警戒心を持ってはいるが、サーミの慣習を尊重する者には迷わず手を差し伸べている。サイクロプスはサーミの牙をセシュカに贈り、それは飛空拠点の動力源となっている。雪祭司も継承してきたアーツを鉄誓軍に惜しみなく授けた。サーミの人々はタロⅡにおいてもなお、かつてと変わらない生き方を貫いている。
貴殿にとって必要な物かもしれん。
重要な物資を見逃さないよう、あの周辺に注意を払うことだ。
未知の地においては、隊列を保つことを忘れるな。
油断するな。敵を侮ってはいけない。
良質な鉱物だ……我々の剣となり、盾となるだろう。
皆の力と知恵を結集すれば、越えられない壁など無い。
戦局を左右する貴重な物資だ。
オーリレンを得ることによる戦略的意義は、実体の価値を遥かに凌ぐだろう。
不利となる要因は早々に排除すべし。
休息は貴重だ。次の戦闘に臨むため、備える時間となるのだからな。
傷を癒せ。焦るな。
不覚を取った……すまない。
総員、退け!
打つ手はまだあるはずだ。
戦の終着点……こんなところでは……
賢明な判断だ。
模範となる動きだ。
身に余る言葉だ。
隊の価値を見事に証明して見せたな。
戦場に慈悲などない。
接敵開始。
作戦計画通り……想定範囲内だ。
戦果は上々と言える。
勝利に祝杯を。
勝利には常に代償が伴う……得たものを貴び、そして失ったものを忘れるな。
失敗を恥じる必要はない。それを受け止め教訓とし、高みを目指せ。
どけ!
無駄だ!
僥倖など通じるか!
恐怖など感じるか!
後退などするか!
準備は整った。
私が終わらせよう。
新月!
弦月!
満月!
安らかに眠れ。
終局の始まりだ。
号令に、従え!
私に続け、進軍せよ!
盾兵、構えの陣形を!