知性UP・小
知性+93
以下のステータスを持つ純粋基質は、この武器に完全に一致します:
エンドフィールドのオペレーター用武器。装備中、戦闘能力が大幅に向上する。
基礎攻撃力
知性+93
攻撃力+23.4%
装備中、自身が連携技を発動するとき、20秒間攻撃力+33.6% 同名効果は重ね掛け不可
荒野の片隅で、大型トラックの車列が通行止めのバリケードの前に停まった。風が黄砂を巻き上げ、窓の外をかすめていく。遠くからは爆発音と、地面を叩きつけるような重い轟きがかすかに響いていた。 若いドライバーが窓を開け、顔を出して叫ぶ。「ったく、なんだよこの天気、また雨じゃねーか!しかもアンゲロスまで……チッ、今月でもう3回目だぞ!」 年配のドライバーが車から降りた。後ろに止まっているトラックの源石装置が、フロントガラスの黄砂を拭っている。「管制センターから派遣された緊急援助隊はもう着いてる。前に重機が見えるだろ?瓦礫を片付けてる最中だ。」 「あんた、結構ベテランに見えるが、特別なアンゲロスに遭ったことはあるか?」若いドライバーが身を乗り出して尋ねた。 年配の男は、煙草に火をつけて答えた。「10年くらい前か。このへんの居住地でデカいのを見たよ。トラックよりも高かったんだ。転がりながら車に逃げ込んでたドライバーもいたな。」 「そいつは無事に逃げられたのか?」 「アンゲロスも車に飛びついたが、バランスを崩してトラックの荷台ごと横転したんだ。数十トンの源石原鉱に押し潰されて終わりさ。」 「それは、ドライバーも運がよかったな。バカなアンゲロスに当たってよ。当時、この辺りはアンゲロスだらけだったっのか?」 「もっとひどかったさ。」年配の男は煙を吐き出した。「この道も、商会の管制センターも、それに援助隊だっていなかった。どの居住地でも缶詰めの1つや2つを巡ってランドブレーカーと争ってた時代だ。」 若いドライバーはさらに身を乗り出して、目を輝かせた。「缶詰ごときでランドブレーカーとやり合ってたのかよ……じゃあ、どうして今は人が集まって工芸品が売られるぐらいまで発展したんだ?イェルシェから来てる奴らまでいるらしいぞ。」 「商会の成り立ちと同じだ。最初は経験豊富なドライバーが十数人、自発的にここまで荷物を運んでいた。俺に運転を教えてくれたのも、その連中の1人さ。」年配の男は笑みを浮かべた。「エンドフィールドの拠点、見たか?10年前、あそこも食料不足になってな。ランドブレーカーがうろつく道を命がけで抜けて食料を運んだんだ。俺が初めてハンドルを握ったのも、その時だった。」 「そいつら、食料抱えて泣きじゃくってただろ?」 「いや、そうじゃなかった。俺たちが着く前に無謀なランドブレーカーがちょっかい出して、逆にボコボコにされていたよ。結局、エンドフィールドの連中はそいつらの食料を奪って、腹を満たしたってわけさ。」 再び爆発音が轟く。今度は先ほどよりも近い。山の上から瓦礫が滝のように崩れ落ちている。それでもドライバーたちは落ち着き払ったまま、通行再開を待ち続けている。 「最近、管制センターがやたら……『安全運営』なんて言ってるが……」若いドライバーは車に引っ込んで、板チョコを取り出し、端を折って、隣に立つ男に投げ渡した。「ルート審査なんかは時間がかかるくらいだからまだいい。でもよ、今度は源石燃料を定価で統一とか言い出したんだぜ?バカ高い料金で。結局、俺たちの金券を巻き上げる口実じゃねえか。」 「あの――」もう1人のドライバーが車から降りて来て、2人の会話に加わった。「もし商会に搾り取られずに済むなら……どれだけいいことか。」 「商会がなくなったら誰が折金券を刷る?誰が俺たちのちっぽけな商売を守ってくれる?」年配の男は煙を吐きながら笑った。 「え……?」 「そうなったら、商隊のフライド羽獣も食えなくなるし、燃料をまともな値段で補充できる所もなくなる。」 「お、俺はただ……」あれこれと考え込んだ挙句、そのドライバーは手を振って車に戻った。「冗談を言っただけなのに。」 再び爆発音が響いた。さらに近くなっている。 「環タロ商会は、大企業もいっぱい抱えてるんだろ……」若いドライバーは少し躊躇しながら口を開く。「燃料供給を独占しようって動きもあるって……」 年配の男は遠くに上がる煙を見つめている。 「独占か……前に協定を破って独占しようとした奴は、合同会議で裁かれて牢屋行きになったからな。まあ、そうは言え、確かに取引が制限されてる荷物もある。だが、それは北の戦線のためだ。俺も何度も運んだ。正直、あの光景には震えちまったよ。」 「北といえば、そこでアンゲロスとぶつかって潰したこともあったな。」 ちょうどそのとき、車列の先頭で障害物が取り除かれ、トラックの源石通信機から掠れた声が響いた。「前方の道路清掃が完了しました。車間を保ち、進行してください。」 若いドライバーが窓から声を張り上げた。「おーい、あんたは四号谷地に行くんだろ?じゃあ、ここでお別れだな!」 「なんだ、もう俺と話したくないってのか?俺も武陵に向かってんだ。」年配の男は運転席に戻り、サイドミラーを確認しながら続ける。「別れはまだ早い。」 「お?俺に付いてくるつもりか?」 「付いてくって?俺は武陵で食料を積んで四号谷地に運ぶ。それから源石をイェルシェに持ってって、工芸品をラヴァンドマに運ぶんだよ。」 ぼやき合いながらも、ドライバーたちはエンジンをかけ直し、再び途切れることなく流れる車列へと加わった。