飛霞破り
通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に物理ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値16を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に物理ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い物理ダメージを与えてSPを一定量回復する。
チェン・センユーは片手剣を使う前衛オペレーターで、物理属性のダメージを与えることができる。

通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に物理ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値16を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に物理ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い物理ダメージを与えてSPを一定量回復する。
敵を下から突き上げて攻撃し、物理ダメージと浮遊効果を与える。
敵がクラッシュ状態になったときに発動可能。 駆け抜けながら連続斬撃を行い、進路上のすべての敵に物理ダメージと浮遊効果を与える。
7段の斬撃を繰り出し、毎回物理ダメージを与える。最後の斬撃はより高いダメージになる。

製造室配属時、武器経験値素材の製造効率+10%
昇進段階1で解放

製造室配属時、武器経験値素材の製造効率+20%
昇進段階3で解放

培養室配属時、鉱物素材の培養速度+20%
昇進段階2で解放

培養室配属時、鉱物素材の培養速度+30%
昇進段階4で解放
HPが50%未満の敵へのダメージ+20%
敏捷+15、敵への物理ダメージ+8%
戦技「蒼穹返し」、連携技「天河昇」、必殺技「凍風斬り」のダメージ倍率が1.1倍までアップする
必殺技「凍風斬り」に必要な必殺チャージ-15%
連携技「天河昇」のCD時間-3秒
【コードネーム】 陳 千語 【性別】女 【身分証明】エンドフィールド工業 【誕生日】8月18日 【種族】龍 【鉱石病感染状況】 メディカルチェックの結果、非感染者に認定。 【能力測定】 物理強度:優秀 戦闘技術:優秀 戦術立案:標準 アーツ適性:標準
チェン・センユーは宏山出身であり、かつて武陵科学発展区で任務にあたっていた経歴を持つ。その後、ペリカ監察官の個人推薦によりエンドフィールドに加入し、現在は危機対策班の中核を担っている。優れた戦闘能力と高い機動性を兼ね備えており、チームにおいては必要不可欠な戦力である。 「それぞれのオペレーターで文章にも個性が出るものですが、人事部としては『入職理由』に関して一定の審査基準を設けてきました。内容があまりに率直で簡素すぎる場合は『ご自身の書きやすい形式で』とお願いして、改めてご記入いただくのが通例です。しかし、チェン・センユーさんは例外でした。5日間熟考された上で、記入されていたのは『来たいって思ったし、縁ってやつかな』――これを目にしたとき、正直に申しますと、審査基準を見直すべきではないかと思いました。そして、チェン・センユーさんは『これ、脅しってわけじゃないからね』と言いながら、私の机の上に2本の剣を静かに置いたのです。一旦、ロジックを立て直さねば――」 「チェン・センユーさんの内面は、表から見える姿ほど気まぐれではないでしょう。入職前の多彩な経歴を踏まえれば、熟慮の末にたどり着いた彼女なりの結論が『簡潔な一言』であったのだと、私はそう判断しました。」 「それともう1つ、チェン・センユーさんはペリカ監察官の特別許可で入職したオペレーターです。監察官は近年、感情面で不安定な時期があったと記録されていますが、そうした時期にチェン・センユーさんは監察官を支え、共に多くの問題を解決してきました。」 「今思えば『来たいって思ったし、縁ってやつかな』という短い文章と、エンドフィールドの掲げる戦略目標とは通じ合うところがあります。私のデータベースに記録されている管理人の言葉――『心一つ、意一つ』という協力方針の、また別の解釈だったのだと……今では、誰もがこの説明に納得するでしょう。」 ――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
チェン・センユーに対する入職前調査の結果、特筆すべき複雑な背景は確認されなかった。言動は本人から受ける印象と一致し、率直で一貫している。 宏山の環状山脈にて生まれ育ったチェン・センユーは、幼少期より談剣堂において剣術の訓練を受けており、エンドフィールドに加入する以前は、さまざまな機関または特定の個人のもとで実戦経験を積んできた。ゆえに、その若さでは考えられないほど長い単独行動歴を持っている。一定期間の訓練を経て、現在はチーム作戦にも適応した。 タロⅡで発生した災害や開拓の過程で家族を失った子どもたちとは異なり、チェン・センユーは温かい家庭で幼少期を過ごした。このように安定した環境のもとで成長した結果、揺らぐことのないポジティブな性格が形成されたものと考えられる。過去複数回のチーム作戦においても、彼女は高い協調性と前向きな姿勢によって高い評価を得ていた。また、エンジニア責任者であるアンドレイをはじめとする複数の主要協力者も大きな期待を寄せている。チェン・センユーは、エンドフィールドが外部に示すべきもう1つの姿――若く、前向きで友好的、そしてあらゆる困難へ情熱を持って取り組む姿勢――これを体現する存在だと。 【補足説明】 接触した初期より、チェン・センユーは各地で優れた成果を挙げており、特筆すべき問題は見受けられなかった。しかし、関心の的となっている件がある。現在、チェン・センユーが最も長く所属している場所はエンドフィールドであり、過去に短期間で勤務先を点々としていたのは何故か。本件について、定期面談で本人に確認したところ、以下の回答が得られた。 「ラヴァンドマの『ポンポン茶屋』ミルクティースタンド?あたし、3カ月もいたの?うーん、理由かあ……ミルクティーは一生分飲んだって思ったからかも。」 「えーっと、臨時の警備員やってたときのやつね。正社員になれる年齢じゃなかったし、次の目的地まで行くお金がちょっと足りなくって……だから、展示会とか会議とか、とりあえずアルバイトしてたって感じかな。でもさ、あの間にタロⅡの大物たちに結構会えちゃって……」 「ん?談剣堂の評価――優秀?ちょ、ちょっと待って!見間違いとかじゃなくって?なんで知らなかったかって……へへ。怖くて、ずっと結果見れなくって……だって、母さんと比べられるの、ちょっと怖かったから。」 「応龍特殊部隊での1年……うーん、これ、あとでもいい?別に隠してるってわけじゃなくて、なんていうかさ、合わなかったっていうか。あ、もしかして『チェン・センユーでも合わない人、いるの?』って思ったとか?うんうん。だってあたし、アスファルトロータリーのあの悪名高いマフィアのボス、「半面のドゥッチョ」とだって普通に話せちゃうしね。」
帝江号やエンドフィールドの各事務所で打ち上げや送別会、もしくはちょっとしたパーティーが開かれるとき、メールシステムで最初に名前が検索されるのは、やっぱり「チェン・センユー」なんだ。炎国の名前順で上の方にくるからという理由だけじゃない――もし本当にそれだけだったなら、一番たくさん呼ばれるのは「アンタル」のはずだから。 チェンが部屋に入った瞬間、その場の空気が和らぐ。雰囲気は明るくなるし、活気に満ちあふれてくる。5分もすれば、一番無口な人が喋り出して、控えめなオペレーターも大笑いしてしまうほどだ。実は、本人はそれほど喋るほうではない。素直でまっすぐに思ったことを口にしてしまうタイプだから、会話スキルにはまだ伸びしろがあるとも言える。でも、彼女が人の心を動かす理由は別のところにある。たとえば、その明るい笑顔や大げさな反応のおかげで、何気ないことまでちょっと面白く見えてしまうのだ。次々と湧いてくるアイディアで周りを巻き込み、引っ込み思案な人が楽しそうに休憩時間を過ごしている姿を見ることもあった。かつての伝統だった「オフィスチェア選手権」もチェンの提案で復活した。それに、映画の上映係も引き受けていて、帝江号で映画を流してくれている――専ら、炎国の武侠映画ばかりだけど。あるオペレーターは「チェンは、みんなの一日の出来事を静かに聞いてくれる。そして、本人すら気づかなかった細かい内容を拾ってくれる。それで、複雑に見えていた問題が、まるで髪をほどくように綺麗になっていくのだ」と話していた。 定年退職を迎えたあるエリートオペレーターの送別会でのこと。度数の低い潜地蛟獣の血酒を1杯半飲んで、珍しく少し酔いが回ったペリカ監察官が見つめる先には――小さめのハサミを手にして、みんなに見守られながら眠っているアンドレイの眉をそっと整えているチェンがいた。監察官はぽつりと、独り言のように呟いた。「チェンは、皆に『安心』をくれるの。」 「え、今なんと?すみません、ちょっとうるさくて……『安心』と仰いましたか?監察官、あなたからその言葉を聞いたの、初めてですよ。」 チェンは、誰かと一緒にいるだけで元気が出てくるらしい。どんなに作戦行動が忙しくても時間を作ってパーティーに顔を出し、雰囲気を盛り上げて、静かに部屋をあとにする。本人曰く、生まれつきあまり眠らなくても平気な体質なんだとか。 「でも、チェンさんって誰よりも全力で動いてますよね?いくら炎国の秘術を修行したからって、3時間睡眠であんなに元気なんて普通じゃありえませんよ。」 「そうですね。私も一度『瞑想中かな?』と思って近づいたら、実は居眠りしてて……」 それを聞いたペリカ監察官は、首を横に振った。「チェンは……皆のためなら、すべてを背負う覚悟がある。チェンが自分で決めたなら、誰にも止めることはできないわ。」 「あ、チェンちゃん、気まぐれ屋なのかなって思ってたけど……」 「不器用なだけかもしれないね。」 「ペリカ監察官が、こんなふうに言うなんて!」
家中をひっくり返して探した出生証明書によると、132年――「チェン」の出生地として記録されていたのは、文明地帯の外にある聞いたこともない場所だった。そこに書かれている以前のことについては、彼女は何も知らない。けれど宏山で過ごした日々のことは、すべて覚えていた。 たとえば、頭の中にある「最初の景色」は、母に抱かれて歩いた夜の記憶だ。盾の陰に隠された槍にも、逞しい老人が天を指す拳にも似た環状山脈の鋭い尾根が、タロⅡの夜空を貫いていた。 彼女が「最初の言葉」を発したのは、遊園地にあった伝声管の前だった。けらけらと笑いながら口にした「ママ」――その声は伝声管に反響し、まるで千の言葉を発したかのように聞こえた。だから――「ジェンシャン、『千語』って名前はどう?どうせ私に似て、成績はひどいだろうしね。簡単な名前なら、罰で書き取りをさせられても楽だと思うの。」 「最初の剣」は、トゲや樹皮が丁寧に削られた1本の枝だった。 「最初のご褒美」は、その枝でもう1本の枝を切り落としたあと、頭の上に降ってきた、優しいキスだった。 「最初に悟った」のは、大人たちが「アンゲロスが来た」と騒ぎはじめたときだった。母は箪笥の後ろに隠していた見たこともない扉を開け、見たこともない剣を取り出し、そのまま家を出ていった。 「最初の悲しみ」は、10歳の誕生日が終わったあとのことだった。膝の上に呼ばれ、頬についたクリームを指で拭いながら、父は「あのこと」を教えてくれた。それ以降、母の姿は一度も見ていない。 「でもさ、そんな大したことじゃないって思うんだよね。」その日の午後、チェンは目の前にいる「ペリカ」という名のリーベリと知り合った。環タロ商会のお嬢さまのような雰囲気だが、本人は「エンドフィールド」という場所から来たと言う。2人はぬかるんだ細い道の脇に座り、蒸しパンを半分こして食べた。あの駄獣車を押して動かしたのは、ほとんどチェン1人の力だ。でも、ペリカはおしとやかで上品な表情を崩さないまま、チェンよりもたくさんパンを食べていた。いや――この午後の間ずっと、チェンが自分の20年の人生を喋り続けていたからかもしれない。 「つまり――おかあさんはその日、あなたの人生から突然いなくなったのね……」 「いなくなってないよ。まだ生きてるってちゃんとわかってるから。どこに行ったか、いつ戻ってくるのかわかんないけどさ。それに、大切な約束もしてるしね。」 ペリカは頷いた。 「あたしばっかりいっぱい喋っちゃった!ペリカは?家族いるの?」 「あなたと同じ。」ペリカは小さな声で呟いた。「いつ戻ってくるか……私もよくわからないの。それに、大切な約束も……」 「うーん、ってことはさ……あたしたち、すっごい縁あるってことだね!」 チェン・センユーはぐいっとリーベリの少女を抱き寄せた。一瞬体がこわばったのを感じて――そのあと、ふっと力が抜けたのも感じたのだ。
庭の扉は、随分前から軋んでいた。チェン・チーチーが家を出てから、ちょうど2週間が経った頃だろうか――グアン・ジェンシャンは門の軸が真っ二つに割れているのを見て、胸の奥で「やはりな」と思った。なぜなら、開け閉めのたびに「ギィ」と軋む音が家中に響き、書斎にまではっきりと聞こえていたからだ。朝5時の「ギィ」は、センユーが剣術の練習に出かける音。朝8時の「ギィ」は、慌てて戻ったセンユーが鞄を掴んで、皿の上から手づかみで取った料理をもぐもぐしながら談剣堂の授業へ向かう音。午後5時の「ギィ」は、黄昏の中、センユーがお気に入りの枝を手に、羽獣を追いかけながら鼻歌交じりで庭に戻ってきた音。そして夜中の「ギィ」は、センユーが2階の寝室の窓からそっと飛び降り、ジェンシャンには気づかれていないと思い込んだまま外に遊びに出かけた音だ。 ジェンシャンはすべてをとっくに知っていた。しかし、ただ黙って門の前の道から、でこぼこの石を取り除くだけだった――夜更けの暗がりで、おてんばな娘が足を取られないように。 「言葉より、態度で示す」いつだって、彼は良き父親だった。「建山」――宏山を建設するという名が示す通りに。チーチーは初めて彼の本名を聞いたとき、笑って言った。「岩みたいな頑固者って感じの名前だけど、親しみやすいわ」と。その岩は、環状山脈での一家の暮らしをしっかりと支えた。その岩は、水の上を滑ることもできたが、街のど真ん中に沈み込んだ。その岩は、彼女が旅立ったあとも動かず、ただ静かに苔を生やし続けた。 今日、扉から「ギィ」という音が聞こえると、グアン・ジェンシャンは机から勢いよく立ち上がり、居間へと向かった。娘は玄関で靴を蹴るように脱ぎ、荷物を床に放り投げると、手足を伸ばして椅子に倒れ込んだ。これは――尋常ではない。ジェンシャンは頭の中で日を数える。新年の3日間を除けば、もう半年近く会っていない。なぜ、何でもない月曜の昼間に戻ってきたのか。カードもここ数日使っていなかったようだが、どうやって生活していたのか。なぜ、こんなにも暗い顔をしているのか。久しぶりの環状山脈は地形が難しく、もしかして何か乗り間違えたのか……だが、彼は何も口にすることはなかった。 「腹は減ってるか?」 娘は黙って頷いた。 ジェンシャンは、麺を作り始めた。今日は肉を2切れ多く。まだ育ち盛りの娘だから。 センユーも台所に来て、器と箸を並べるのを手伝ってくれた。1年と2カ月も出かけていたのに、教え込んだ作法は忘れていないようだ。2人は向かい合って座り、静かに麺を食べ始めた。 「父さんはさ、最近どんな実験やってるの?」 「言ってもわからないだろう。」 「……料理もさ、実験みたいに宏科院の賞とか取れるくらいならよかったのにって。」 「母さんは好きだって言ってくれてたぞ。」 「母さん、味覚音痴なのかも。すっごいしょっぱいよ。」 ぶつぶつ言いながらもいつもはスープまで飲み干す娘が、今日は少し食べたところで箸を止め、椅子にもたれて窓の外を見つめていた。 「父さん……あたし、なんか同じとこにずっといられないみたい。」 娘はきっとわかっている。彼が何も言えないこと、そして何も言わないことを。だから、毎回タイミングを見計らって話を切り上げてくれる。しかし今日、娘の垂れた尻尾と沈んだ顔を見て改めて思った――家を離れて暮らすうちに、いろいろなことがわかるほど娘は成長したのだと。 「……どうした?火でも踏んだのか?」と、ジェンシャンが聞いた。「父さんはな、昔は結構足が早かったんだ。だから、母さんの剣が追いつかなかったんだよ。」 「なにそれ。意味わかんない。」 「父さんは、毎日100キロ近い計測用設備を背負って山を登ってたんだぞ。見たことあるだろう?あの望遠鏡。何事も、少しずつ慣れていくもんだ。老天師が空を飛んで、父さんたちは後ろから必死に追いかけててな……」 「もういいってば!……なんか、やっぱり自分に合う場所って、見つからないんだなあ。」 顔を上げた娘の姿が、ふと記憶の中の面影と重なった。ジェンシャンは一瞬、言葉を失った。 「お前の母さんは……宏山を3回も出てるんだ。」 「そうなの?それ、初めて聞いたんだけど!」 「話したって、どうせわからないからな。」 娘の顔が、ぱっと明るくなった。昔のままのチェン・センユーに戻っていた。 「それって、いつの話?あたし、生まれる前?それとも宏山に戻ってきたとき?最後ってさ、やっぱり前、母さんがあのロ……」 「調子に乗るな。母さんが『言わないで』って言ってたんだ。」 「むう!なんか、やだなあ!」 センユーは、また麺をぱくぱく食べ始めた。ジェンシャンは、黙ってそれを見つめていた。 「……で、次はいつ出ていくんだ?」
準備?うんうん、剣も大丈夫だって。
前行ってもいい?やっぱ、一番に出たくってさ。
あたしの出番?よーし、やっちゃうよ!
あたしに任せて!
ん?こんないいやつじゃなくて、普通のでいいよ。相手、腰抜かしちゃうかもだし。
うーん……侠客はさ、やっぱ身軽なほうがよくない?
「幾千剣振れば、勢い自明なり」ってことだね!
こうやって、ほー……うんうん。「悟った」かも!
ペリカに頼んで、手続き待ってもらってたんだ。エンドフィールドのオペレーターならやっぱさ、管理人から直接聞きたいなって。
どう?あたし、最速昇進じゃない?実は談剣堂も飛び級したし――あ、驚いてるね?しかも、首席だよ!
武術だけじゃなくってさ、オペレーターの才能もあるってことだね……?へへっ……もっと褒めてもいいんだからね。
まだまだかな。母さんの剣は「天の彩雲に達した」って言われてて……あたしもそこまで行って、管理人とペリカの一番頼れる人になるんだ。
管理人!あたし――ん?あ、そっか。オペレーター、チェン・センユー。ただいま参上!
よいしょっと……へへっ、どう?決まってる?
管理人、こっちこっち!
うんうん。管理人、あたしにかかれば問題なし!
あ、管理人!あのさ、剣の稽古どう?
お、管理人。残りはあたしに任せてさ、休むのも仕事のうちってやつだよ。
うわっ……びっくりした!ちょっと、新しい剣法のこと考えててさ……
宏山を出たとき、こんな高いとこまで来るなんて思わなかったよ。ここからだとタロⅡも小さくて……変な感じする。あたしと剣で、どこまでいけるんだろ。タロスまで行けたりするのかな?
管理人!貸してた武侠伝記、読んだ……?小説じゃないんだって!昔、炎国であった本当の話なんだよ。「指を剣に」なんて想像できないって?うーん、でもさ、「拳で時代を築く」ほうがもっと信じられなくない?
ん……?今、ストレッチ中!ここ来てから、任務で十分トレーニングはできてるからさ。あ、管理人もマッサージしてみる?ツボ押してあげるよ!ほれほれ、遠慮しなくていいから、コート脱いで!
武庫に剣取りに行くとこだったんだけど、一緒に行く?実はさ、柄に刻む文字、悩んでて。「当破即破」と「当断即断」……管理人なら、どっちにする?
最近、なんかスランプっていうか……技術じゃなくて、気持ちの問題かも。ほら、伝説の名刀だって持ち主の心次第……って、あたしのは普通のだけどさ。管理人、相談乗ってくれる?
「プレゼントは大きさより気持ち」っていうけどさ。気持ち込めすぎると、何でも足りないって思っちゃうなあ。とにかく、気に入ってもらえますように!
ん?あたしに……?今、開けちゃっていい?
管理人のこと、ずっとペリカから聞いてたからさ。目の前にいるの、ちょっと不思議な感じするなあ……がっかりとかじゃなくて!ペリカが「世界一の方」って言うくらいの人が、自分の横でご飯食べてるのが――あ、口のとこ、ご飯粒ついてる。
ここに来る前、文明地帯をちょっと旅してたんだ。最初は「功を立てて名を求めず」……みたいな。そんな感じを期待してたんだけど、途中で気づいたんだ。侠客は、自分がやったことから目を背けちゃダメなんだって。ゆっくり進んで、行く場所も減っちゃったけど……でも、後で取り返せばいいんだよね。
10歳くらいだったかなあ。談剣堂の裏山でこっそり剣の稽古してたら、アンゲロスが来て。それが、初めての実戦だったんだ。折れた剣を持って帰ったら、父さんが「お前は剣を折った。でも、剣を持たない者はどうするのか」って――褒めてはくれたけど、そう聞かれてから――ずっと考えてるんだ。へへっ……父さん、普段はあんななのにさ。
エンドフィールドに来た理由?うーん……話すと長くなるけど。きれいな服着たリーベリの子と駄獣の荷車を泥沼から押し出して……そのとき、すごくいい笑顔してたんだ、ペリカ。それで、もしかしてこの先、1人じゃなくてもいいのかもって思ったんだよね。
応龍は責任のために仲間を、母さんは赤霄のためにあたしを置いていった……もっと「重い」もののために、手放さなきゃいけないものもある……でも、ここにはそんなのないんだよね。エンドフィールドはタロⅡのすべてを背負う。あたしだって剣もう1本くらいなら、全然持てるしさ!
ペリカを休ませるのは難しいけど、兄弟子たちにやってたのが使えると思うんだ。働いてほしいときは仕事を全部押し付ける。休んでほしいときは、全部あたしがやっちゃう……どう?これ、いい「ワザ」じゃない?
髪?これ、簡単なんだよ。角に合わせて結べばバランスもばっちりだし。近くに住んでたワンおばさんに教えてもらったんだ。フォルテ特有の結び方らしいんだけど……宏山では近所のいろんな人が面倒見てくれて、みんな、家族みたいだったなあ。
あたしの剣術、「百家の長」――最高のを集めたやつでさ。談剣堂で師匠に学んだのは、端正な型で実用的。母さんに教わったのは、由緒正しく技数も多くて奥が深い。最後は……伝記を読んで自分で編み出したやつ。大侠なら、オリジナルの秘技ってやつ……1つくらいいるかなって思って。
武陵、空気がジメっとしてるから慣れるまでに時間かかったんだよね。侵蝕潮になると、寮の壁に水滴がつくしさ。でも、ご飯はおいしくて、人もみんな――あ、ほとんど……いい人だったし。ん?微妙な人のこととか、思い出してないよ。全然!
「千語」って名前、母さんがつけてくれたんだ。簡単で書きやすいから――正直、助かったなあ。罰で書き取りってなったときも、楽だったし!
帝江号のブリッジから、宏山環状山脈が見えるんだ。2年前、迷ったまま離れて……あのとき歩いた道も、ここからだと爪の先くらいなんだよね。もし、手のひら……ううん、手のひらを越えるくらい進んだら、迷いも全部捨てられると思うんだ!
母さんが持ってた赤く燃えるような剣――炎国の女侠が祖先に贈ったっていう、代々伝わる家宝だったんだ。よく宏山のおじいちゃんおばあちゃんが見に来て、ほーってため息ついてたなあ。その後、母さんは剣と一緒に消えちゃって――後で気付いた。あの剣はただの武器じゃなくて「道」「信念」そのものだったんだって。だから、あたしは自分の剣を持って、母さんを探しに行きたいんだ。
初めてペリカに会ったとき、すっごい努力する人だなって思ってさ。なんでそこまでって聞くと、いつも「管理人」って名前が出てきて。最初はちょっと心配してたけど、でも……管理人に会ったらわかっちゃったかも。憧れとかじゃなくて、ペリカはきっと管理人と一緒に歩きたかったんだって思うよ。
あそこ、なんかあるっぽいよ?
お宝発見!はやく見に行こうよ!
ん?こんなとこ、来たことないよね?
あれ、結構強そうじゃない?手合わせしてみたいなあ。
へへっ……びっくりした?岩砕きの剣法もあるんだよ。
任せて!剣のほうが早いからさ。
秘伝の書ってさ、だいたいこんな感じの箱に入ってるよね?
丸くて、キラキラしてる……オーリレンって、こんな感じなんだね。
剣で水を切るみたいな……なんか、キリないよ。
よっし、休憩!たまに剣を研いだほうが、効率がいいって言うもんね。
これ、早く使って!
ふう……回復完了!
危ない!避けて!
っつ……あたしは平気!それより敵だよ!
んっ……くっ……そぉ……
今のやつ、すごかったね!
よーっし、完璧な連携だったよね?
へへっ、当然だよ!
心合わせれば、剣の技も完成ってね!
剣の光、奔夜の如し!
任せて!
ふーっ……予想通り!
楽勝、楽勝!
ばっちり!
あぶなかった……ケガ、早く手当しないと……!
……もう一回……!
くらえ!
行くよ!
――昇!
――転!
――絶!
今だ!
あたしがやる!
出番だね!
相手、こっちだよ!
隙あり!
――断!
当破即破!
当断即断!
当棄即棄!