キラめきハート
通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に電磁ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値19を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に電磁ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い電磁ダメージを与えてSPを一定量回復する。
リーノは長柄武器を使う補助オペレーターで、電磁属性のダメージを与えることができる。

通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に電磁ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値19を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に電磁ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い電磁ダメージを与えてSPを一定量回復する。
敵に電磁ダメージを与え、その後ライブモードに入る。期間中、近くに敵がいる場合、一定時間ごとに追加攻撃を行い、敵に電磁ダメージを与える。 ライブモード:持続期間中、チーム全員の攻撃力をアップし、戦闘状態に入ると範囲内のオペレーターを治療し続ける。 持続期間中、戦技は「ライブモード停止」に切り替わり、発動するとその時点でライブモードは終了する。その際、SPは消費されず、戦技は短時間のクールタイムに入る。
ライブモード期間中、敵がアーツ異常を受けるかアーツ異常が消費されたときに発動可能。 敵に電磁ダメージを与え、操作オペレーターを治療し、さらに必殺チャージを追加で回復する。 連携技「ときめきメロディー」を発動してもライブモードは中断されない。
チーム全員を治療し、同時にパフォーマンスモードに入る。ステージ花火を持続的に放ち、電磁ダメージを与える。その後クライマックス最高潮を引き起こし、広範囲の敵に電磁ダメージを与え、強制的に感電状態にする。 パフォーマンスモード:ライブモードは上書きされる。持続期間中、チーム全員の攻撃力をアップし、意志の値に応じて電磁増幅と自然増幅を付与する。歌唱は範囲内の敵に電磁ダメージを与え続け、さらに範囲内の味方オペレーターを治療し続ける。終了時、範囲内の敵に歌唱1回の3倍のダメージを与え、さらにチーム全員のHPを回復1回の3倍分回復する。途中で停止した場合、この効果は発動しない。 持続期間中、戦技は「モード停止」に切り替わり、発動するとその時点でパフォーマンスモードは終了する。その際、SPは消費しない。

応接室配属時、船室内全員の体力消耗-14%
昇進段階1で解放

応接室配属時、船室内全員の体力消耗-18%
昇進段階3で解放

指揮中枢配属時、全員の体力回復+12%
昇進段階2で解放

指揮中枢配属時、全員の体力回復+16%
昇進段階4で解放
戦闘開始時にライブモードでない場合、初めて戦技「キラキラフォーカス」を発動すると、追加でSPが25返還される ライブモードとパフォーマンスモードの攻撃力UP効果がさらに+6%
意志+20、回復効率+10%
連携技「ときめきメロディー」強化:CD時間-1秒、ダメージ倍率と回復効果が1.4倍までアップする
必殺技「綺羅星コンチェルト」に必要な必殺チャージ-15%
必殺技「綺羅星コンチェルト」による増幅効果が1.2倍までアップする 戦技「キラキラフォーカス」と必殺技「綺羅星コンチェルト」のダメージ倍率が1.2倍までアップする
【コードネーム】リーノ 【性別】女 【身分証明】環タロ商会 【誕生日】7月27日 【種族】サルカズ 【鉱石病感染状況】 メディカルチェックの結果、感染者に認定。 【能力測定】 物理強度:普通 戦闘技術:標準 戦術立案:標準 アーツ適性:優秀 本人は特段の懸念を示していないものの、その知名度を考慮し、不測の事態が生じるリスクを低減するため、関連プロファイルの機密性を強化することを強く推奨します。 ――人事部オペレーター
リーノは文明地帯のポップカルチャー圏で最も勢いのある新進気鋭のアイドルであり、「ラヴァンドマの綺羅星」と称される。個人的な理由によりエンドフィールドに加入した。現在は対外交流と広報業務の一部を担当している。 「リーノさんは高い人気を誇る芸能人でありながら、人々が思い描くアイドル像よりもずっと親しみやすい人物です。もっとも、私的な目的(たとえば帝江号の一部区画の使用許可を取りつけるなど)のために、頼りなげな様子をエンジニア部のオペレーターに見せることもありましたが、ペリカ監察官からやんわりと注意を受けて以来、そうした態度を取ることはほぼなくなりました。」 「留意すべき点として、リーノさんは自身の家庭の事情を語ることを好みません。彼女が提出した記録によると、両親は彼女が8歳の頃に事故で亡くなり、彼女だけが生き残ったそうです。」 「同じくジャールである彼女の母親については――『架橋者』フレミング氏との短いやり取りを経て、セシュカの出身ではあるものの、成人して間もなく自ら一族を離れ、その後は消息を絶っていたことを確認しました。」 「そして『ジャールの噂』がリーノさんにもたらした『ちょっとめんどくさい話(本人談)』を踏まえ、フレミング氏も彼女と協力について話し合うことになりました。最終的にどのような合意に至ったのか、我々には知る由もありませんが……ただその後、リーノさんのライブ演出が一段と大胆さを増したことと、『ジャールの噂』が次第に立ち消えていったことから、双方にとって満足のいく結論にたどり着いたのでしょう。」 「とはいえ、リーノさんが今後、どのような形でアイドル活動を続けていくのかは、まだわかっていません。ですが、おそらくは本人の言葉通りかと――」 『これからのこと?ふふんっ、残ってる数十カ所のライブツアー、全部やり切ってから考えようかな~って!』 ――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
エンドフィールドに加入してからも、リーノさんは依然として大半の時間と労力を自身のライブ計画に注いでいた。それでも、管理人を通じて彼女に任された仕事のすべて(情報部のオペレーターと連携し、一部の協力先に関する調査を行うことを含む)に対して、彼女はきわめて高い情熱とプロ意識をもって取り組み、非常に優れた成果を上げた。 しかし、医療部のオペレーターからは「リーノさんは食事や生活リズムが一般のオペレーターよりもはるかに不規則なうえ、過密なスケジュールによって大きく変動することが多い」と何度も報告が寄せられている。彼女と仕事で関わったオペレーターたちは、次第に気づいていった。リーノさんはステージの出来栄えにおいても、引き受けた仕事の完成度においても、過剰なまでの完璧主義という一面を持ち、細部の粗さをなかなか受け入れられないのだと。彼女は、心に描いた理想の演出やフィナーレを実現するためなら、労を惜しまず、自分が満足するまで磨き上げることを心から楽しんでいるのである。 その代償として、医療部による定期的な評価を受けることになっており、一定期間ごとに派遣される専門スタッフが、彼女の直近の生活リズムがどの程度規則的かを確認している。その後、管理人に説得される形で、短期間に限り彼女は協力に応じている。 うわ……あの企画書をいじり始めてからもう30時間近く経つよ。ジャールってもしかして寝なくても平気なの? ――かつてリーノと仕事をした、とある匿名のオペレーター ちゃんと食事してちゃんと寝る?う~ん、そんなのリーノが目指してる100点のステージに比べたら……全然大したことじゃないよね? ――リーノ
私は昔から自分の記憶力に自信がなく、日記をつける習慣もない。 でも、アスファルトロータリーの自宅に戻り、スーツケースからリーノちゃんの直筆サイン入りアルバムを取り出したとき、あのファンミーティングの素敵なひとときを思い出して、この記録をつけることにした。 このファンミーティングの前まで、私はラヴァンドマに行ったことがなかった。今回は1カ月も前からホテルを予約しておいたのに、ナビと優しい1人のフェリーンの助けを借りて、なんとかホテルの入口にたどり着くことができた。最近はきっと私のようなファンの客が多いのだと思う。対応してくれたフロントの女性は私のバックパックに付けたリーノちゃんのぬいぐるみを見つけると、慣れた様子でファンミーティング会場までのルートを教えてくれ、さらに会場近くのカフェまで丁寧に勧めてくれた―― 「こちらはリーノさんがインタビューで褒めていたお店なんです。定番メニューを味わってみてくださいね。」 翌日会場に入ると、みんながその店の定番ドリンクを手にしていた。私も事前に1杯買っておいたので、静かに、そして浮くこともなく人の波に紛れ込むことができた。実は私がインタビューを一度も読んだことがないのは、ここだけの秘密だ。 そう、周りにいる、見るからに若く熱心なファンたちとは違って、私はリーノちゃんの曲をたった数曲聴いただけで好きになってしまった、いわばライトなファンだ。これまでアイドルに興味を持ったことは一度もなく、ましてやファンミーティングなんて行ったこともなかった。今この瞬間のすべてが本当に不思議に思えたし、目新しくも映った。 だから、リーノちゃんが、私が恐る恐る差し出したプレゼントを受け取り、友達みたいに私の名前を呼んで、手を握りながらこう言ったとき―― 「キラキラ、トゥインクル!もしかして、アスファルトロータリーのバスターミナルで、リーノの手続きを手伝ってくれた人?」 とにかく私はぎこちなくうなずくばかりで、用意していたはずの言葉はひとつも口に出せず、やっとのことでお礼を言うことしかできなかった。 「はい、ありがとうございます。お役に立てて嬉しいです……」 「あのときリーノちゃんが即興で歌ってくれた曲がずっと心に残っていて、聞けたことが嬉しくて」……結局、私は胸に秘めたこの言葉を、最後まで口にできなかった。 それでも彼女は、まるで私の心の奥の声が聞こえたかのように、ごく自然に言葉を続けた。 「あの歌、覚えてるかな?次のアルバムに入るんだよ~!気に入ったなら、来月のライブに来てくれると嬉しい!フルバージョンで歌うから!」 そう言うと、いつの間にかサインを済ませていたアルバムを私の手にそっと渡し、笑顔でもう一度口を開いた。 「そのときに絶対また会おうね、イヴリンちゃん!」 今思い返しても、まるで夢みたいだ。 私はそのときようやく、あの熱狂的なファンたちの気持ちが分かってしまった。あれほどの光を放つ星を見上げてしまったら、「もう一度見たい……」と思わずにはいられないのだ。 心から、またリーノちゃんに会いたい。ラヴァンドマであれ、ニューランクウッドであれ、シモンクであれ、もっと遠い場所だったとしても、私は絶対に行く。 必ずだ。 ――のちにリーノのために単身で四号谷地へと向かった、とあるバスターミナル事務員による『ファンミーティングの記録』
《人気急騰の謎!大衆の総意か、それともジャールがもたらす虚ろな幻か?》 近頃、ラヴァンドマ出身の「リーノ」という新進気鋭のアイドルが、次第に大衆の目に留まるようになってきた。彼女は現在、各種メディアランキングを猛烈な勢いで塗り替えており、ファンクラブも当初の数百人から一万人超へと急速に膨れ上がっているという。 デビューアルバム『環タロ音速飛行』は完売、まもなくラヴァンドマで開催予定の初ライブも、現在ではチケットの入手が極めて困難な状況となっている。 一方で、筆者が資料を整理する中で気付いたことがある。リーノの「ジャール」という出自が、彼女の大ブレイクに対して多くの疑念を招いているのだ。ある事情通は「自分の姉がリーノの歌を1曲聴いただけで熱狂的にのめり込んでしまった。それ以前はアイドルにまるで興味がなかったのに」と語っていた。これに似た話は後を絶たず、中にはリーノが自分の歌声の中に、何らかの古いジャールの巫術を仕込んでいるのではないかと推測する者までいる。「録音保存可能な巫術」に関しては、学界において研究上の証明は存在しないとはいえ、それなりに信憑性の高い推測だと言えるだろう。 したがって筆者は、アイドル・リーノの大ブレイクは、大手グループの運営手腕とジャールの巫術を組み合わせた、商業的な仕掛けの結果である可能性が非常に高いと考えている。彼女自身の真の実力は、彼女が及ぼした影響とは必ずしも釣り合っていないのではないか、と考えるだけの理由があるのだ。 伝統あるタロⅡのアイドル業界がここまで落ちぶれてしまうとは。その裏側の事情には、考えさせられるものがある。 ――『週刊アート』第143号 スター情報コラム 《衝撃!業界関係者が暴露――某有名アイドルの初ライブに専門家から疑問の声!》 先月、文明地帯で今最も勢いのある新人アイドル・リーノが、ラヴァンドマの海辺で初のライブを終えた。 リーノは今回「ステージの転覆」をテーマに掲げ、会場も内容も固定された従来のライブという枠組みを打ち破ることを目指したという。ライブ中には、挑戦的な演出がふんだんに盛り込まれていた。 最終的なチケット売上データを見れば、今回のライブが大成功を収めたのは明らかだ。しかし、それを認めることができなかった著名な音楽評論家も少なくない。たとえばルイス・ワイズン氏は、今回のライブについて次のように評している。 「……いささか派手さに走りすぎているようだ。技術の面ではまだ改善の余地が多い。」 どうやら、この新人アイドルは歌唱技術の面でまだ大きく不足している点があるようだ。独自性はあるものの、やや華美であるともいえるライブパフォーマンスをもってしても、それを補うのは難しいということだ。 筆者はこのことに深く心を痛めている。志を持ち、一定の専門的素養も備えたアイドルに、このような難があるとは、惜しんでも余りある。 業界の他の新人アイドルたちには、ぜひこれを戒めとして、自らのスキルをもっと磨いてもらいたい。ファン向けの活動ばかりに専念するアイドルは、長く生き残れるわけがないのだから。 ――『週刊アート』第151号 スター情報コラム 《誤解?アイドル・リーノ、先日の業界インタビューで釈明》 最近、名高い新鋭アイドル・リーノが、ラヴァンドマレコード協会のインタビューに再び応じた。対談の中で彼女は記者とおよそ30分にわたって語り合い、近頃物議を醸していた問題と、今後のライブ予定について重点的に答えた。 中でも、自身のジャールという出自について、リーノは思いのほか率直な態度であった。この問題を避けるどころか、疑問の声を受け入れている姿勢を見せたのである。またライブ演出への評価についても、リーノは相当の度量を見せた。観客の心からの意見はすべて受け入れるつもりであり、それを踏まえて自らのスキルをさらに磨いていきたいと語ったのだ。 正直、認めざるを得ない。今回のインタビューを見た後で、筆者のリーノに対する見方は少しばかり変わった。今後は彼女の活動について、さらに一定の調査を進め、彼女が「約束」を果たすかどうかを見届けることになるかもしれない。 特記:本稿はリーノの最新のファンミーティングより前に執筆したものであり、筆者の見解はリーノが会場で『週刊アート』編集部に心からの感謝を述べた件に何ら影響されていないことをあらかじめご承知おき願いたい。 ――『週刊アート』第155号 スター情報コラム 《リーノ、新曲『ニューランクウッドの星明かり』の試聴版を初公開、再生回数は100万回を突破》 今週日曜、多くのファンが待ち望んでいた次のアルバムの表題曲――『ニューランクウッドの星明かり』の最新試聴版がついに公開された。 これは、伝統的なクラシックの旋律と、現代ポップスのアレンジを融合させた、リーノ初の試みだという。彼女はまたしても自身のスタイルの打破を成し遂げたと言えるだろう。実際、多くのファンが「さすがリーノさん!最高だ!」と盛り上がっている。 現在、『ニューランクウッドの星明かり』の試聴版の再生回数は100万回を突破している。フルバージョンが公開されれば、リーノはより多くの驚きを我々に届けてくれるはずだと筆者は確信している。 ――『週刊アート』第158号 スター情報コラム 《「綺羅星」、まもなく四号谷地に降臨!ライブに大きな期待!》 今、タロⅡで最も人気のトップアイドル・リーノが、四号谷地を訪れることがわかった。情報筋によれば、彼女は特別ゲストとして、ブレイディ鉱業グループが主催するチャリティーイベントに参加し、現地でソロライブを開催するという。 周知のとおり、リーノはこれまでのライブで見せてきた演出や歌の実力によって、多くのファンと専門家から認められてきた。今回もきっと、より特別で、よりキラキラな体験を届けてくれるに違いない。 チケット販売と詳細については今月末に公開される予定とのことだ。興味のある方は、その際に詳細を確認してほしい。 ――『週刊アート』第160号 スター情報コラム
リーノは、「架橋者」と称されるフレミング氏に初めて会ったとき、すぐに悟った――彼は自分を目当てに、わざわざ訪ねて来たのだと。 大抵の人間は、極端なまでにくっきりとした赤と黒、青と黄を帯びている。しかしそれとは異なり、リーノが警戒しながら目を向けた先にいた、ウィッチタイムの代弁者だというこの人物には、少なくとも3つの色彩が見て取れた―― 憂いを帯びた青、惜しむような緑、そして神秘的な紫。 その3つが重なり合い、彼の内面をひどく読み取りにくいものにしていた。感覚に優れた彼女でさえ、一瞬戸惑いを覚えるほどであった。 フレミングもそれに気づいたのか、得心したようにうなずいた。 「貴方はこれほど才能のあるジャールだというのに……ステージでは一度も自分の力を使ったことがない。フリーダの教えでしょうか。」 そのとき、リーノは一瞬、心を奪われたように呆然とした。 どれほど長く、この名前を他人の口から聞いていなかったのか。この……母親の名を。 もちろん、常に完璧を追い求めるアイドルとして、彼女は予想外の状況に対応する経験を、あまりにも多く積み重ねてきた。過去も、そして今も。 ゆえに、それもほんの一瞬のことであった。彼女はすぐに、恐れることなくフレミングと視線を交わした。その眼差しはまっすぐで鋭く、そのまま彼の内心を見抜こうとするかのようだった。 「……えっと、あなたは誰?どうしてその名前を知ってるの?」 フレミングは穏やかな笑みを浮かべ、彼女の遠慮のない問いかけを意に介さないどころか、むしろ興味深げに、楽屋として使われている部屋を見回した。そしていくらか感慨深げに言った。 「ただ、たまに彼女の奏でる音色が懐かしくなる、昔なじみですよ。今でも覚えています。彼女はリターニアのクラシック音楽がとても好きでしてね。かつて我々に、テラから持ち込んだ楽譜を集めてくれと頼んだこともありました。」 「それから……彼女は、それを全部持っていってしまいました――ミェシュコ工業のリーベリの男と駆け落ちするために、彼女は何もかもを断ち切って、ためらいもなく故郷を去った……時間が経つのは早いですね。もう20年以上前のことです。」 リーノは、フレミングの帯びる色彩が次第に黄ばんでいくのを見ていた。それはまるで、かつて母が深く愛し、今は彼女が大切にしまい込んでいる、あの古い楽譜のようだった。彼女の心は、一段と複雑に揺れた。 「フレミングさん、ここに来たのは……ただリーノと昔話をするためだけじゃないよね?」 フレミングは首を振った。 「いや、もちろん、それだけではありません。私はただ、これから結ぶことになるかもしれない協力関係のために、少しばかり温かみのある前口上を用意していただけ――こちらが本題に入るのも待たず、警戒心が強すぎる相手が軽率に断ってしまわないように。」 「協力?……誰と?ウィッチタイムと?」 「ウィッチタイムのシニア・ビジネスコンサルタントとして、貴方のようなトップアイドルと協力できるなら、もちろん喜ばしいことです。しかし、どうして――もう一歩、踏み込まないのでしょうか?」 「……セシュカのこと?」 「ああ、貴方はやはり母親によく似ている……賢い相手との会話は、いつも私の手間を省いてくれます。その通りですよ。『ジャールの噂』のような面倒ごとであれ、各地の勢力との折衝であれ……貴方の完璧なライブを脅かす不確定要素について、セシュカは可愛いリーノさんに相応の助力を与える用意があるのです。」 「それって、見返りは?あなたたちと……セシュカと協力したら、リーノは何をしなきゃいけないの?」 「リーノさんご自身こそが最大の『価値』、と言いたいところですが――おそらく、それは貴方が聞きたい答えではないのでしょう。幾つかの情報、伝手、ひいては人脈……この答えではいかがでしょうか?」 「……」 「さて、そろそろ貴方の選択をお聞かせ願えますか。」
え?リーノのためのステージ?
トゥインクルなライブ、始まるよ~!
ダンスに歌に、現場の対応!100点満点、完璧アイドル!
どこにいたって、リーノが一番輝く「スター」なんだから!
ねえ、選ぶの手伝ってよ~!戦いが苦手でも使えるのって、どれ……?
こんな衣装初めて……うーん、合わせてフリもやり直したほうがいいかも?
ビビっときた!キラめきが胸に広がってくみたいな……リーノ、さっきよりも輝いてるよね?
この登場の方法、ライブで使いたいんだけど――絶対ダメ?え~……萎え……
嬉し~!どう応えてあげたらいいのかな……う~ん、次のライブのチケット多めにあげちゃう!どう?
え、それだけ?事務所と契約更新するときは、条件増えまくってたから……ほんとにこれでいいの……?
ふふんっ、完全にリーノ沼に――え?「これからはエンドフィールドの宣伝もよろしく」?……って、それ今言わなくてもいいよね?
決めた!管理人をツアーのレギュラーゲストにしちゃお~!そしたらリーノの「キラキラタイム」見逃すこともなくなるでしょ?感激しちゃった?ず~っと見ててね。もし目離したら……どうなるのかなぁ?
管理人、ひっさしぶり~!あれ?タロⅡのハート独り占め、最強キラキラアイドル、リーノが正式加入したのに、特別待遇なし?相変わらず、正直すぎて……もう、嫌いになんてなれるわけない……!
へへ、決めポーズなら自信あり!
……マイクチェック、OK!レッツゴー!
ここに2つスピーカー置いたらダメ?1つでもいいよ!音の聞こえ方だけ確認したくて……
管理人、おはよ~!ライブ会場の下見、一緒にどう?
管理人、みっけ~!新曲のデモ、聴いてほしかったの!
管理人、リハ見に来たの?すっご~く難しい空中アクション2つ入れて、ようやくこれで完成だよ~!あ、心配しないで。ちゃんとチケ確保済みだから!
帝江号ってほんとに広~い!最初に来たときはびっくりしたけど、「宇宙をテーマにソロライブできたら最高かも!」って閃いちゃったんだよね。管理人、いいと思わない?ねぇってば!
ふふんっ、また優良スポンサーゲット~!次のライブで新しいこと試せそう……あ!ドーナツ型のステージにして、来てくれたみんなも演出の一部になってもらって……ってどうかな。うわ~!テンション上がっちゃうよね……!
ほんっと、ジャールの能力を適当に語るアンチウザい!「ちょっと笑っただけでお金を出しちゃう」なんて、逆にあると思う?そんなのあったら……じゃあ、管理人。リーノの顔見て!で、どう?今、お小遣い全部渡したくなった?
初ライブの前は、1週間ず~っと眠れなかったんだよ。歌の練習に、ステージプランの確認……本番直前まで緊張しっぱなし。でも、ライブが終わると……客席のみんなが驚いた顔でこっち見てて、それまでの努力が……ぜ~んぶ報われた気がしたの。
管理人、次のライブどうしよ~?ニューランクウッドの空中ステージに、シン・ツクシの演歌ホールも気になってて、ラヴァンドマなら……思い切って、海上ライブやっちゃうとか?話題性もあるし――え?なんで商会の都市ばっかりなのって?まったく、こういうのは収益も大事なの!
えへへっ、ライブのアイディアと一緒に、管理人のためのお土産も探してきたの。はい、あげる!
プレゼントならたくさん貰ってきたけど……管理人からのは、ちょっと特別……かもね?
ライブが終わっても、ず~っとドキドキが続いちゃうんだ。職人が最高の武器を作ったときの感覚に似てるのかなぁ……でも、武器は人の心を壊すために、ライブは自分の心を癒やすためにある……違うのはこれだけ。
「トゥルーハート」――リーノがず~っと使ってる香水の名前。ほんとに好きなの。ライラックにバラの香りが重なって、トップは華やかで夢みたいなのに、ラストはシダーウッドの苦みが残る……だから、忘れられなくなる。そういうものじゃない?
リーノがジャールだからって、大げさなデマばっかり流されるの。「アーツを使った歌声で洗脳する」とか「ライブに行ったら巫術装置で操られる」とか。でもね、管理人……リーノはアクセに巫術をかけて、ジャールの力を抑えてるんだよ。ステージの上には「ノイズ」なんて必要ない……生まれ持った能力だろうと、関係ないから。
子どもの頃、夢の中にあま~い香りのきれいな紫のバラが出てきてね。雲みたいな白い船と一緒に、広い空をふわふわ飛びながら、星の話を聞かせてくれて……でもある日、赤い嵐が船をひっくり返しちゃったの。船はバラと一緒に真っ黒な渦の中に飲み込まれた――そのあと?……そこで目が覚めちゃった。それから、夢は見なくなったんだ~。
世界って、結局ちょっとだけ大きいステージみたいなものだよね。でも、操るには「心」をたくさん使わないといけない。拍手のために必死にパフォーマンスするのは、みんなもリーノもおんなじ。でもね、たまに……ほんとにたまに。私だってサボりたくなるときもあるんだよ。だから管理人、もう少しここにいていいかな?管理人といると、ほっとする。ほんと、不思議……
また台本暗記しなきゃなやつだぁ……もう、何回目だろ~?質問なんて無限にあるのに、聞かれるのはいっつもおんなじ、デビューしたときのこと。オーディション無しでスカウト、デビュー直後にブレイク――一生懸命頑張っただけなのに、もしかして、貴重……?
ファンミもライブも……リーノはぜ~んぶ全力でやるよ。だって、ファンの子を絶対がっかりさせたくない。目が覚めても幸せでいられる夢を届けたい。だから、立ったまま寝そうなくらい疲れてても、みんなが帰るまで水1滴だって飲まずに頑張る……それが「アイドル」なんだから。
「NG話題」の研修受けたけど……管理人になら……話してもいいよね?リーノ、生活リズム完全に終わってて夜ふかしばっかり、ご飯もお腹空いたら適当につまむだけ。あと、ステージプランにものすご~くこだわって、スタッフさんはグッタリ……あ~!言葉にすると恥ずかしいかも~!ってことで、管理人のも教えてよ~?
リラックス方法?他の人になら「歌とか聴いてます」って無難な答えにするけど……ほんとは、寝るのがいちばん最高って言いたい!10時間以上寝るのも普通だし、新人のスタッフさんに「何やっても起きない」って焦らせちゃったこともあったなぁ……その日はたまたまマネージャーがいて「本番10秒前――!」って叫んでくれたから、一瞬で起きれたんだよ~。
今月、前の事務所のスタッフさんから手紙が来たの。今はもう退職したってことと、スポンサーに理不尽に詰められたとき、リーノを庇えなくてごめんねって書いてあった。でも、謝る必要なんか全然ないのに……家族を養うためにはお給料が必要だし、そうするしかないときだってあるのに――ほんとに全然、いいのにね。
最初は商会の決まりごとだからって全部受け入れてたけど……いろんな人に会って、いろんな経験をして、「決まった人生」なんてない、商会にいたって、生き方が決められてるわけじゃないってわかった。どんな舞台に立ってたって、アイドルのステージにだって、決まりごとなんてないんだよ。
管理人にとって、「アイドル」ってどんな存在?いろんな答えがあると思うんだけど……リーノが思うアイドルは、「みんなの願いを乗せた船」。でも、ず~っと高いとこまで行かないと、「役目」を果たす資格もない……だから、「リーノ」はタロⅡのいっちばん高くまで上る船になって、運んだぜ~んぶの願いを絶対照らしてあげたいんだ。
ね、音ゲーって最高のストレス解消法じゃない?リーノはね、スケジュールがギチギチに詰まってるときの隙間時間に、あえてハードモードに挑戦するのが好きなんだよ~。フルコンできなくても、やるだけですっきりするの!落ちてくる系は苦手で、横に流れるのがいいんだ。『JIRO MASTER』とか『リズムパーティー』が好き~!
小さい頃からママが言ってた――「ジャールは人の心を簡単に貪ることができる、人の心に鞭を入れるなら、自分自身の心にも鞭を打ちなさい」って。ジャールにとって心の奥に隠してある秘密を知るのは、呼吸するのとおんなじくらい、普通で簡単なこと。だから、つい忘れちゃう……心の中を勝手に覗かれるのを、嬉しいって思う人なんかいないのにね。
パパとママが最後にリーノを連れてってくれたのは、その年の黒曜石祭の初日。夕焼けがきれいで、街が真っ赤に染まってた……ビルの大きなポスターが目に入って、マイクを持った女の子を指差しながら「リーノもあの子みたいになれる?」ってママに聞いたの。ママは頭を撫でて――「必ずなれるわ、リーノならラヴァンドマで一番輝く星に」って……あんなふうに言われたの、初めてだった。
あっちに何かあって……気になるかも?
あれれ~?すっごい高そうじゃない?ワンチャン、大金持ち……?
こんなとこ初めて~!楽しいこといっぱいだといいな!
ちょっと~!飛び入りゲストなんて聞いてないんだけど~?
すご~い!こんな鉱物、図鑑でしか見たことないよ〜!
へへっ!みんなのスペシャルアクションタ~イム!
うん!スポットライト10個追加。お願いしま~す!
え?オーリレンてこんなピカピカなんだ!転売したら高く売れる……?
この辺、空気悪いよ~……ここでライブなんて絶対ムリ!
今って幕間?ふーっ、すぐ戻るから!
今助けに行く!
なんだかあったかいな……
危ない!無理したらダメ!
うっ……これくらいのノイズ……
悔しい……ほんとにあと少しで……
すごい!もう一回やってよ~!
そのうち、みんなみたいに……
また一緒に歌ってね~!
みんなと声も合ってきた!
えっと……よし!キラキラ、トゥインクル〜!
「不協和音」はステージに不要!
苦手だって言ったのに……あれ?もう終わったの?
エンディングも完璧!やっぱハマったね!
へへんっ、リズムについて来れるなんてね~?
次のライブではもっといいパフォーマンス見せなきゃ。まずはしっかり休んで……大丈夫、リーノがみんなを元気にしてあげる!
リーノのキラキラが足りなかったから?そんなはずない……こんな結果あり得ない……
バイバ~イ!
落ちちゃえ~!
みんなに捧げるよ!
リーノが歌う番!
響け!リーノの旋律!
みんなの気持ちに応えるよ!
ステージが呼んでる!
綺羅星・オンステージ!
まだまだ行くよ~!
よそ見、厳禁!
退場時間過ぎてるよ?
みんなの心、リーノが照らす!
これが星のキラめきだよ!
キラキラを世界に届けてあげる!