剣に拳の意あり
通常攻撃: 最大4段の攻撃で敵に物理ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値25を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に物理ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い物理ダメージを与えてSPを一定量回復する。
ミ・フは大剣を使う前衛オペレーターで、物理属性のダメージを与えることができる。

通常攻撃: 最大4段の攻撃で敵に物理ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値25を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に物理ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い物理ダメージを与えてSPを一定量回復する。
最大3段の異なる技を連続で発動できる。最初の戦技は断雲。 断雲:SPを100消費し、発動後に50返還される。ガントレットから拘束フックを発射し、目標とその周囲の敵に物理ダメージを与え、自身の近くに引き寄せる。発動後、一定時間戦技が追形に替わる。 追形:SPを50消費する。前方に向かって連続で拳を繰り出し、物理ダメージを与え、最後の一撃は追加で猛撃を与える。この猛撃で消費する最大のクラッシュ段階が3以上の場合、一定時間戦技が開天に替わる。 開天:SPを50消費する。前方範囲に高い物理ダメージを与える。このダメージは戦技ダメージではなく、猛撃ダメージと見なされる。
敵のクラッシュ段階が3以上になったときに発動可能。 アッパーで前方の敵を攻撃して物理ダメージを与え、同時に一定時間物理脆弱を付与する。発動後、一定時間戦技が追形に替わる。
短時間のチャージ後、前方に突進し、目の前の目標を強制的に浮遊させる。その後地面に叩きつけて物理ダメージを与える。発動後、一定時間戦技が追形に替わる。

応接室配属時、手がかり3――宏山科学院の入手確率がわずかに上昇する(配属直後に発動、重複不可)
昇進段階1で解放

応接室配属時、手がかり3――宏山科学院の入手確率が上昇する(配属直後に発動、重複不可)
昇進段階3で解放

培養室配属時、菌類素材の培養速度+20%
昇進段階2で解放

培養室配属時、菌類素材の培養速度+30%
昇進段階4で解放
連携技「拳に悔い無し」のCD時間-2秒、付与する物理脆弱の効果がさらに+5%、持続時間+4秒
筋力+20、アーツ強度+16
素質「怒りを封ず」強化:シールドの持続時間+5秒、シールドの発動間隔-15秒、毎回発動するとき20秒間追加で攻撃力+6%
必殺技「心絶やす」に必要な必殺チャージ-15%
戦技「断雲」、「追形」、「開天」のダメージ倍率が1.1倍までアップし、必殺技「心絶やす」で与えるブレイク値+5 戦技倍率UP効果と素質「冷酷無比」は重ね掛け可能
【コードネーム】 弭 弗 【性別】女 【身分証明】宏山科学院 【誕生日】7月9日 【種族】サルカズ 【鉱石病感染状況】 メディカルチェックの結果、感染者に認定。 【能力測定】 物理強度:優秀 戦闘技術:優秀 戦術立案:標準 アーツ適性:標準
ミ・フは宏山科学院の管轄下にある武陵科学発展区で巡衛隊長を務めている。交流という形でエンドフィールドを訪問しており、対応は特殊技術部が行っている。 「ミ・フ隊長は、エンドフィールドにいる旧友を訪ねに来たというお話をされていました。しかし実際は、オペレーターを見つけるたびにさりげなく実力を測り、『私と手合わせをしてみないか』と小声で話しかけていたようなのです。 訓練室を見つけたときは眉を上げて目を輝かせ、すぐに一通り試すと『これくらいやれるのなら、もっと早く来るべきだった』と言って、滞在期間を延ばしていました。ともあれ、エンドフィールドでの交流を楽しんでいただけているなら何よりです。」 ――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
【武陵科学発展区人事昇進記録】 氏名:ミ・フ 本籍:武陵 勤続年数:3年 現任役職:武陵巡衛隊員 予定役職:武陵巡衛隊長 経歴概要: 清波砦の出身で、のちに武陵科学発展区の正式職員となる。武陵城の建設後は巡衛員に着任し、現場の最前線に立ち続けてきた。城内外の情勢に精通しており、予期せぬ問題が発生した際も迅速かつ的確に対処した。武陵城に対する忠誠心は厚く、違反行為や犯罪に対しては断固として取り締まる姿勢を貫いている。住民からは一定の威圧感と統率力を備えた人物として知られ、評判も高い。 長所: 高い戦闘能力と優れた身体能力を備え、危険度の高い任務にも対応可能であること。 判断力と実行力に優れ、複雑な状況下においても即時行動に移せること。 部下に対しての配慮が十分であり、隊内の結束を強める要因となっていること。 住民から信頼され「気性は荒いところがあるが、筋の通った人だ」と評されていること。 課題: 問題を解決するにあたり、実力行使の傾向が強く、規律意識にやや欠けること。 文書作成や報告業務を苦手とし、政務においては改善の余地があること。 衝動的な性格で気が長いほうではないため、対話に粘り強さを欠き、衝突を招く可能性があること。 一度信頼を寄せた相手を疑わない傾向にあり、感情に左右され適切な判断を下せない懸念があること。 総評: ミ・フは巡回および犯罪の取り締まりにおいて顕著な功績を挙げてきた。また、緊急事態に対処する能力にも優れ、現場の要となる実務型の人材と言える。一方で、業務に対して直情的で強引かつプロセスを軽視する側面から、自身の権限を逸脱するリスクもある。住民からの評価は総じて高いが、総合的には評価すべき点と改善すべき点が見られるため、今後も適切な指導の継続が必要である。 承認者による備考: ミ・フは激情家で、物事の是非を明確にしなければ気がすまない性格です。確かに型破りな存在ではありますが、自分の心に背いた行いをすることはございません。彼女が拳を振るうのは己のためではなく、民を守るためです。粗暴で無鉄砲に見えたとしても、それは表裏のない彼女の真っ直ぐな心根を表すものでもあります。規律に疎く、言葉を尽くすことは不得手。粗野に見えても、その奥に気遣いの心が垣間見える。これは長所でもあり、同時に短所でもありましょう。 ミ・フの人柄と業務姿勢については間違いが無いことを保証いたします。よって武陵を支える中核として、ミ・フを武陵巡衛隊長に登用することを決定いたしました。また、就任後も私が業務の監督と指導にあたり、職責を全うできるよう支えていく所存でございます。 承認者:ゾアン・ファンイ 145年10月19日
チッ、赤ババアの話かよ。小せー頃から、遊んだりケンカしたり……ガキん頃は俺様もババアも負けたくねーってムキんなって、ちょっとでも気に入らねーって思ったら相手に突っかかって。顔がこーんなブックブクに腫れ上がるまでやり合ってたんだぜ。 まー確かにあん頃からやべーヤツだったけどよ、俺様だって負けてなかったんだからな!で、そのあとあいつは武陵城で、「巡衛隊長」ってヤツになったんだろ。前よりもっとクソ辛気くせー顔してよー。でも、クソほど眉吊り上げたところで、あいつはあの頃と何も変わってねー、巡衛の皮かぶってるだけのあいつなんだよ。 今もっかいやったら、いー勝負になんじゃねーの?まー、最後に勝つのは俺様だけどな!力じゃ今は敵わねーかもしんねーけど、忘れんじゃねー!素早さなら昔から俺様のほーが何千倍も上だったって!いつか絶対、ギャフンって言わせてやっからな! あー、武陵から物資を拝借するって話になると、あいつはクソ面倒なんだよ……俺様たちがめちゃくちゃすげー計画立てても、倉庫の近くに絶対ババアがいんだ。最初からわかってたって顔してよー……そうなりゃもうガッポリいただくのは無理だし、逆に不利になっちまうときだってある。でも、ババアもこっちの仲間を殺すことまではしねーんだ。てかよ、むしろ武陵城に連れてかれたっきり、居着いちまって帰ってこねーヤツもいんだぜ。知らねーけど、あっちには「生きる道」があるんだとか言ってやがった。 とにかく俺様は認めねー!赤ババア、いつか俺様が絶対ボコボコにぶん殴ってやる!清波砦の大親分、タンタン様が一番ってとこ、見せてやるぜ! ――タンタン 清波砦のお頭 俺は、ミフに捕まった口だよ。仲間にくっついてブツを少しだけ頂戴しようと思ったら、待ち伏せされてた。あの時は足が震えて動けないほど怖かったな……でもアイツは手加減してくれたんだよ。それで最後に、一言こう訊いてきたんだ――「武陵城で暮らす気はあるか」って。ワケもわからず頷いちまってて、そんでそのまま本当に連れて来られてた。 最初は、嫌がらせかと思ってたよ。だけど、城での仕事が見つかって、住むところもあって、飯も普通に食えて……だんだん分かってきたんだよ――アイツは、俺たちに「生きるための道」をくれたんだって。口は悪いし、いつも仏頂面だったけど、陰じゃ俺たちのことをずいぶん気にかけてくれてたんだ。 ちなみに、アイツはよく竹林の近くに物資を運んでた。武陵城で余ったやつだけどな。最初は、こんなガラクタ何の役に立つんだって不思議だったんだよ。でも、後で知った――あれは砦の連中のために置いてやってるんだってな。表では毎日砦とやり合ってるように見せてるけど、心の中じゃずっと気にかけてるんだよ。 ――武陵城の住民(元清波砦の住民)
『清波武芸に関する考察』(抄録) 「清波武芸」は武陵地域の清波砦に発祥し、長らくそこに暮らす住民の間でのみ伝承されてきたため、かの『武典補遺』にすら記録されていなかった。 清波武芸の特長を理解するためには、どうしても清波砦の歴史そのものを遡らねばならない。悔恥戦争の前後に、炎国から流れ着いた一団が、紛争と戦乱から逃れるため現在の武陵へとやって来た。武陵の巨大な裂け目は、彼らの生活を脅かす存在であると同時に、あらゆる敵からの襲撃を防ぐ障壁でもあったからだ。こうして彼らはこの地に定住し、清波砦を築き上げていったのである。ある意味では、彼らは武陵の「原住民」であったと言えよう。 こうして見ると、清波砦はさながら「桃源郷」のごとき存在に思えるかもしれないが、実態はそうではなかった。巨大な裂け目の影響下にあって、この地の自然環境が過酷でないことなどあり得ない。跋扈するアンゲロス、獰猛な野生動物、そして頻発する裂け目の活動――これらにより、清波砦の住民は絶えず「敵」との戦いを強いられてきた。こうした熾烈な争いの中で、清波砦独自の武芸が徐々に形成されていったのである。それは身体を鍛えるための体操であると同時に、身体機能を活用したアーツでもあった。その技の中には、この土地ならではの特色を色濃く備えたものも少なくない。 たとえば著名な「湧泉歩」は、渓流に沿ってゆったりと歩くだけで、水面を激しく波立たせるという技である。当初、筆者はこれを念によって水流を操る巫術の類だと考えたが、実際はアーツを用いて足元にエネルギーを集中し、絶妙な制御をもってそれを水中に伝導し、振動を引き起こす武術であった。また「飛竹葉踏」は、文字通り竹の葉を踏み空中を駆けるというもので、頼りない竹の葉の上でいかに力を発するか――すなわちアーツにおける「しなやかな強さ」の発揮が求められる技だ。こういった繊細な感覚の修練を正しく積めば、極めて小さな動作から「拳勁」、つまり爆発的な威力を生み出すことすら可能になる。 清波武芸の伝承者にして武陵科学発展区巡衛隊長であるミ・フは、この「拳勁」を「雷」と形容した。身体そのものを力を発する「銃」とし、昇るは飛龍の如く、落ちるは雷霆の如く――筆者はミ・フ隊長によるアンゲロス掃討を実見したが、まさに雷霆といった気迫を纏い、天師の雷法にすら比肩し得るものであった。 強大な武芸に加え、清波砦には独特の格闘文化も形成されていた。長きにわたって、武芸の修行者たちは互いに挑み合うことを好み、「勝負」の日ともなれば、砦中の老若男女が見物に押しかけ、両者に声援を送ったという。武陵に加わる以前、ミ・フ隊長は砦の全ての相手を打ち負かした無敵の強者であった。惜しむらくは、直近で清波砦の武道場が損壊し、大規模な修繕中とのことで、筆者は現地を訪れる機会を得られなかったことだ。修繕完了後に関連の映像資料を提供してもらいたいと、ミ・フ隊長に願い出るに留めた次第である。 筆者はかつてミ・フ隊長に対し、清波武芸の大宗師――すなわち彼女の大師匠「川隠れの翁」への取材を希望する旨を伝えたことがある。しかしミ・フ隊長によれば、大師匠はすでに隠居の身であり、今どこにいるのかは分からないとのことであった。ミ・フ隊長は筆者に、2番目の師匠から届いたという1枚の絵葉書を見せてくれた。そこには以下の内容が書かれていた――大師匠は文明地帯のとある都市で、2人の子どもが取っ組み合いの喧嘩をしているのを1時間余りも眺め続けた後、名残惜しそうにようやくその場を離れた。そして立ち去る間際、感慨深げにこう漏らした。「生涯を武と共にしてきたが、子どもの喧嘩の痛快さには到底かなわぬ。打ちたければ打ち、終われば何事もなし。まことに羨ましい。」 最後に筆者がミ・フ隊長に対し、清波武芸の資料を整理して『武典補遺続編』に収録することを提案したところ、ミ・フ隊長は快く同意し、こう語った。「武陵のために拳を振るう人間が増えるなら、それに越したことはない」と。あるいはその時こそ、彼女はこの地(武陵)を離れ、久しく忘れかけていた、「打ちたければ打つだけの痛快な日々」を、もう一度始められるのかもしれない。
「管理人、ミフを1日だけ引き留めておいてほしいの。」 ある日の深夜、イェン・ニンが慌てた様子で管理人の元へと駆け込んできた。 イェン・ニンによると、ゾアン・ファンイのデスクを片付ける手伝いをしていたところ、ミ・フ宛ての手紙を見つけたため、気を利かせたつもりで巡衛隊に送ったそうだ。 ところが程なくして、この手紙はすぐに出すものではなかったと知った――「ファンイが思っていたより先にミフに読まれでもしたら、大変よ。だから、しばらくミフを見張っていてもらえない?その間に私が手紙を取り戻してくるから。」 こうして管理人は「見学」を口実に、ミ・フの業務に丸一日同行することとなった。 早朝はアンゲロスに囲まれた行商人の救出、午前中は新人巡衛隊員への厳しい訓練、午後は方興街の商人たちの仲裁、そして竹林で「大親分」と鉢合わせ――ミ・フの拳は一日中休まることがなかった。だが、その一撃一撃は常に的確だった。 目まぐるしい一日が過ぎ去り、夕闇があたりを包み始めたが、管理人はまだ帰るわけにいかなかった――イェン・ニンが手紙をまだ見つけていない。 巡衛の事務所に戻ったミ・フは薄暗い灯りの中、日々の文書仕事に取りかかった。窓の外からカサカサと音が聞こえる。彼女は筆を投げ出して部屋を飛び出したが、目に映ったのは風に舞う落ち葉だけだった。この日、彼女はどこか上の空だった…… ミ・フは机に戻り、書類綴じを閉じると、懐からあるものを取り出した――朝からずっと読む暇がなく、皺くちゃになって汗の染みが滲む、総杭執務室から届いた一通の手紙を…… 【出すつもりのなかった手紙】 ミ・フへ この手紙を読んでいる頃、私はもう此処を離れていることでしょう。私が戻らなかったならば、今後の武陵城の諸事は、貴方に任せるほかありません。 貴方はこの武陵城と道を同じくし、共に歩みを進めてきた人間です。何も無い荒れ地から城が生まれ、街路が整い、今日の姿になるまで、ずっと傍に居てくれましたね。皆と共に煉瓦を運び、夜通し見張りに立ち――その拳で悉く問題事を外に押し返してきた貴方は、この城と深い絆がある。故に、重責とはわかっていても、安心して託すことができます。 貴方は昔から何事にも怯むことがありませんでしたね。そして、気が短く何でも力で押し通そうとする所もありました。貴方が真っ直ぐな人間だということは、とても良く理解しています。なれど、街全体を守るというのは、拳を振るい勝敗を決することよりも、心を砕かねばならぬ事が遥かに多いのです。一度立ち止まることは弱さではなく、物事を明確に判断するため――もし貴方に備わったならば、私もより安心出来ることでしょう。 そして、清波砦について。貴方はいつもピンと張った糸のようで、砦の方々を見ればすぐに火花を散らしてしまう。なれど、貴方が誰よりも温かい心を持っていることが私は分かっています。恥じる必要はございません。タンタンとは友として、堂々と向き合えば良いのです。 そういえば、書を習ってはどうかと勧めたのは、忍耐力を養うことが出来ると思ったからでした。貴方の字は拳と同じく、力強く鋭さを帯びています。本当に、上達しましたね。もう、時間を割く必要はないでしょう。勿論、興が乗ればグー天師に教えを請うのも良いと思いますが。但し、訪ねる際にもち米団子を持って行かぬように。彼の健康状態は、あまり良くありませんから。 貴方はよく「甘いものは一生分食べた、もう二度と口にしたくない、無理だ」と言っていましたね。私は、いつ言おうか迷っていたのです――好きな物を、無理に我慢する必要はないのですよ。忙しい日々の中で、自分を喜ばせる機会はそう多くはありません。小さな愉しみは大事にするべきです。偶に、幾つか食べたところで、何が変わるわけでもないのですから。 最後に、私の本心をお話します。私が本当に託したいのは、この城ではありません。貴方自身のことです。初めて会った日を、今でも覚えています。まだ幼いながらも目の奥に炎を宿し、拳を振り回しながら、私の目の前に風のように駆けてきたこと――この数年で、貴方の背負うものも重くなり、剣も拳もより冴えたものになりました。なれど、その眉間の皺も次第に深く沈み、本当の貴方を覆い隠してしまった。 此れだけは、忘れぬよう――もう面白くないと、もうやりたくないと感じることがあれば、背負った荷は何時でも下ろして良いのです。申し訳なさなど、微塵も感じる必要はございません。誰に何を言われようと気にする必要もございません。貴方は何処にだって行けるのです。砦に帰るも善し、遠く旅をするも善し、何もせずとも善し。貴方は武陵に縛られた人間ではありません。何処までも、自由な人間です。それでは、身体にはくれぐれも気を付けること。 それから、笑いたいと思ったならば、素直に笑って良いと思いますよ。 ゾアン・ファンイ
お前が指揮を?悪くない。
喧嘩か?なら、任せろ。
お前に従うよ。
やり方を見せてもらうよ。
武器は私だ。敵を真っ赤な――花で飾り付けしてやるよ。
これは、私を守るためにあるのか?それとも、相手を守るためか?
新しい技を編み出した。披露してやるよ。
なかなか気持ちいい戦いっぷりじゃないか……皆、お前の部下か?早速一戦どうだ?
正直、お前の仕事は悪くない。ああ、認めるならお互いにということか――わかった。言う通りに動こう。
新鮮だよ。武陵では、巡衛隊の昇進は全て私が決めていたんだ。「昇進させられる」側は、何年ぶりか……?
旗振り役をするのと、タイマンとでは理由が違う。部下が大勢いれば、その分気を遣うことも多い……全く、面倒な話だよ。
お前もボスも、どうしてそんなに綺麗な言葉が言える?私に出来るのは、肩を軽く叩いてやることくらいで……何だって?私の肩を叩いてもいいか?……チッ、つまらん。先に言ったら意味がないだろう。
とにかく、今回はこの拳でお前の厄介事を解決してやると言っている……ああ、器物破損の請求書はエンドフィールドに回せ。
運動の時間か。
命を預けた仲だろう?
わかった。だが、そこの精密機器とやらがぶっ壊れたとしても、知らん。
ああ、来たか。
忙しいのか?ずっと勝負をしていないが。
ここに1分いただけで、不審者を3人は見つけた。何?全員、友達……随分、顔が広いんだな?
誰に会いに来たかだと?武陵が平和なうちに、友人に会っておこうと思ったんだよ。リーフォン、チェン・センユー、パンさん、それにクソ猫も……でも、お前に会えたからな。無駄足にならずに済んだ。
遅かったな。土産は売り切れだ……何を持ってきたかって?もちろん、出来立てのもち米団子に決まっているだろう。
武陵の街や竹林に比べると、帝江号は妙に静かで落ち着かん。私は静かな場所が嫌いだ……心の中の声が響いて、煩いからな。
悪く思うな。私はここが好きではない。空が在り、水が在る……それが、私の在るべき場所だ。冷えた硬い檻に閉じ込められているのは……何?トレーニングルームが空いた?それならもっと早く言え!すぐに予約に行く。
武を学び始めた頃、満天の星を見て誓った――強敵は全員倒すと。その中には、帝江号も入っていたのかもしれんが……まさか、本当に殴り込みに来ることになるとは思いもしなかった。
おい、受け取れ。私が作った……なぜ笑う!誰かに話してみろ、絶対に許さん。
我々の間で、何を今さら……いや、待て。今の我々は、仲間だろう?
頼れる人間を捜すには、勝負が一番だ。打たれ強く、腕の立つ奴なら間違いない。お前は……違う。「頼れる」などというレベルはとうに越えている。
ボスに拾われるまで、あんな量の点心など見たこともなかった……それに、うまいもち米団子もだ。3カ月、無我夢中で食べ続けたが……もう二度と甘い物は見たくない。チッ、血の匂いさえも甘く感じる。だから、武陵で血の匂いを嗅ぐのは嫌いなんだよ。
師匠のことか……鶴師匠は、口は悪いが根はいい人だ。ただ、あの人の「鶴形」は会得が難しい。何年も小言を言われたものだよ。牛師匠は、見た目に反して温かい人だ。世話焼きで、衣食に困らんようにしてくれた。大師匠とは、全く気が合わなかったが……皆、口を揃えて言う――「何でも拳で解決しようとする」ところが似ていると。
師匠に弟子入りしたとき、「勝負の相手としか縁が無い」……そう占われた。戦い、言葉を交わし、袂を分かつ。ボスも、クソ猫も、師匠も……確かに「勝負の相手」だった。だが、お前はそうではない。背中を預け、共に戦う、この感覚――それが、ずっと続けばいい。
エンドフィールドに来て、初めて知ったよ。息壌堰も、武陵城も、清波砦も……こんなに小さかったのかと。目に見えないほど狭い箱庭の中を、私は駆けずり回っていただけだった。師匠の言う通りだ。「生とは、山を越え、関所を1つずつ破っていくことなのだ」――お前についていけば、勝負の道を歩める。そうだろう?
このガントレット、悪くないだろう?お前も試すか?大丈夫だ、重くない。隊長になったときに支給された特注装備だ。その年最初に造られた息壌が使われている。まったく、天師連中には頭が下がる……喧嘩となれば私の一部となり、共に憤る拳など――見たことがあるか?
武の基礎は竹から学ぶ。城外のどこにでもあるような竹でいい。冬の竹のように根を張って動かず、春を待って気を練り上げる。そうすれば、力が漲りぐんと成長する――それが、立禅というものだ。
武に身を置いてすぐ、大師匠から竹を相手に稽古するように言われた。拳を叩き込んで、血塗れになった関節の痛みは今でも覚えているよ。だが、師匠は「人が竹を恐れてどうする、竹に自分を恐れさせよ」と言った。だから、歯を食いしばって耐えた……どれほどそうしていたかは覚えていないが、次は石、その次は鉄、やがてアンゲロスとなり……恐れず拳を振るうことが、勝利を掴む条件だと知った。
私の部屋にある書について……?教養のためだが、何か文句でも?字が綺麗……それは、ボスから教わった。書道は心を鎮め、自らを高めることができるからと。クソ共の相手をしなくて良いときに筆を執るが、別に楽しくてやっているわけではない。剣を振るのと同じ、鍛錬のためだ。
清波砦の人間は、拳を好む。受けるのではなく、攻め続ける。武陵城に来てから、ここでは剣が好まれると知った。長く、鋭く、「文明的」で、精巧だ。私も剣を手に取ってみたが、柳の木を抱えて振り回しているようだと……ボスに言われたよ。
変わった名前だと?いや、本名ではない。武陵城に来てから、ルアン・イーには裏切り者と呼ばれ、クソ猫には「赤ババア」などと……全く、くだらん。以前、ボスに1カ月以上医務室に閉じ込められたときの話だ。一言も口をきかない私に、ボスは名前を尋ねた。それで、ボスが読んでいた本の文字を適当に2つ指差した。するとボスはこう言ったよ――「良い名前ですね。では、『ミ・フ』と呼びましょう」――フン、案外悪くないだろう?
ボスは……今出て行ったのか?あの人は、ここにいるのが合っている。お前たちのやることは、派手だ。ボスも自由に飛び回ることができる。本人が望んでいたとはいえ、武陵は狭すぎた……言いたいことは分かっているな?少しでも傷つけてみろ、私だけではなく、武陵全員を敵に回すことになるからな。
いつから「武陵の人間」になったのか、自分でもわからん。ボスに無理やり療養させられていた間、泥だらけの荒野で未来を描く人々を眺めていた。そのうち、何とも言えん気持ちが込み上げてきた……皆、私を遠ざけることもなく、むしろあれこれ食べ物を届けてくれたよ。私は借りを作るのは嫌いなんだ……だから、手を貸してやった。方興街が完成すると、私の名も建設者名簿に載っていた。そのとき、頭によぎった言葉がある。「その拳を誰かを守るために振るえたなら、どんなに良いか」……
偶然だな。お前たち、あそこに行ったんだろう?私はもう10年戻っていないが……クソ猫があの抜け道からノコノコやってくるから、仕方なく塞いでやったよ。ここに来るべきではない人間もいれば、戻るべきではない人間もいる。あいつはきっと……チッ、あの絵、よくも私の顔にあんな……許さん。殴る!
タンタン……クソ猫と私の決着はまだついていない。あいつは、ここで迷惑をかけていないだろうな?なんだって……?やはりそうか。いい、お前の手を煩わせる必要はない。私がやる。あいつはお前のことになるとムキになるからな……叱られて拗ねられでもしたら、面倒だ。
何かあるな。言っておくが、横領は当然禁止だ。
やけに豪華なものが……持ち主不明、ならば頂いておこう。
来たことのない場所だな。巡回してこよう。
フン、骨がありそうな奴だ……
粉々になってしまった。問題はないな?
任せろ。一瞬で終わる。
なるほどな。叩き壊さなくて正解だったよ。
昔は、幽霊の類だと思っていた。武陵城に来て、「オーリレン」という名前を知ったよ。
くだらん。私を止められると思ったか。
構うな。平気だと言っている!……わかった、言う通りにしよう。
ケガしている場合か!
まだ戦える!
離れていろ!
フン……楽しくなってきたよ。
拳に……悔い無し……
いい判断だ。褒めてやる。
チーム連携、上々。
これが責務だ。
皆……感謝する。
ひと暴れするか。
教訓を教えてやるよ。
ボスは、きっと喜ぶだろうよ。
一件落着だ。
悪くない動きだった。
……面倒事は私が引き受けよう。無理はするな。
まだ動けるだろう。負けを認めるな。
クソが!
憂さ晴らしだ!
逃さん!
拳を浴びろ!
次はお前だ!
そろそろだろう?
決めてやる!
投降しろ!
目を覚ませ!
逆らえば殺す!
ここで死ね!
全部壊す。終わりだ!
クソ共……逮捕だ!
無礼者は制裁する!