脳天ぶち抜く!
通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に寒冷ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値18を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に寒冷ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い寒冷ダメージを与えてSPを一定量回復する。
タンタンは拳銃を使う術師オペレーターで、寒冷属性のダメージを与えることができる。

通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に寒冷ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値18を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に寒冷ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い寒冷ダメージを与えてSPを一定量回復する。
水中から飛び出して敵に接近し、射撃を行う。寒冷ダメージを与え、水竜巻を1つ発生させる。 同時に、周囲の湍水をすべて消費し、追加の水竜巻を発生させる。発生した数に応じて、SPが一定量返還される。 水竜巻:範囲内の敵に寒冷付着を1段階付与し、持続的に寒冷ダメージを与える。一度に複数の水竜巻を発生させた場合、追加で敵にアーツ脆弱を付与するが、寒冷付着は重複して付与されない。 水竜巻によるダメージは戦技ダメージと見なされる。
敵が寒冷付着またはアーツ爆発のダメージを受けたときに発動可能。 激流を放ち、前方の敵を貫いて寒冷ダメージを与え、湍水を1カ所生成する。 同時に存在できる湍水は2カ所まで。
タンタンが眼帯を外し、目に宿る古の紋様を解放する。紋様の範囲内にいる敵を封鎖し、一定時間行動不能にすると同時に、持続的に寒冷ダメージを与える。 古の紋様の変化が終了したときに、大波が発生し、範囲内の敵に高い寒冷ダメージを与える。 操作中のオペレーターが古の紋様の範囲内で落下攻撃を行った場合、その時点で紋様の変化は終了し、大波が発生する。この場合、大波による寒冷ダメージがアップする。

培養室配属時、船室内全員の体力消耗-14%
昇進段階1で解放

培養室配属時、船室内全員の体力消耗-18%
昇進段階3で解放

培養室配属時、晶植素材の培養速度+20%
昇進段階2で解放

培養室配属時、晶植素材の培養速度+30%
昇進段階4で解放
連携技「川よ、俺様に従え!」のダメージ倍率は1.2倍までアップし、CD時間-2秒 戦技「波が来るぜ!」で湍水を消費して水竜巻を発生させるたびに、追加でSPが5返還される
敏捷+20、寒冷ダメージ+10%
戦技「波が来るぜ!」のダメージ倍率は1.1倍までアップし、同時に複数の水竜巻を発生させるときの与えるアーツ脆弱効果がさらに+5%
必殺技「大親分が見てっぞ!」に必要な必殺チャージ-15%
必殺技「大親分が見てっぞ!」のダメージ倍率が1.15倍までアップする 素質「嵐を呼ぶ娘」強化:必殺技「大親分が見てっぞ!」で発生させた水竜巻のダメージUP効果がさらに+80%
【コードネーム】湯湯 【性別】女 【身分証明】清波砦 【誕生日】11月29日 【種族】フェリーン 【鉱石病感染状況】 メディカルチェックの結果、感染者に認定。 【能力測定】 物理強度:標準 戦闘技術:優秀 戦術立案:普通 アーツ適性:優秀 「危機対策班の行動報告には目を通しましたが……引き取られた、ですか。ふむ……災害で住む場所を失った人は少なくありません。それは、宏科院の管轄内でも同じです。彼女の出自について少し調べるように人事部に伝えてください。思わぬ発見があるかもしれません。」
タンタンは清波砦の一員で、実質的な意思決定者である。個人的な理由によりエンドフィールドに加入した。現在はエンドフィールド清波砦事務所で責任者を務めている。 「タンタンさんは、管理人が帝江号に招いた多くの方々の中でも、ひときわ『特別』と言っていいでしょう。たとえば、初めてお会いしたときのこと……恐れ入りますが、私のデータベースに保存されている映像を流してもよろしいでしょうか。」 『――カンカン!カーン!』 『おい、このでけー船になんでこんなんいんだよ。頭が3つ、鉄牙獣か?間抜けそーなツラだな……』 『初めまして、タンタンさん。本日の入職面談を――すみません、パネルを叩かないでください。私はエンドフィールド人事アシスタントの……』 『黒夜叉の子分ってことか?おい、三つ頭の鉄面公!最初からそう言いやがれ!よし、新しい仲間にはいーもんやる!持ってけ!』 「タンタン券も、鉱物も宝石も不要――何度も強調したにもかかわらず、タンタンさんは変わらない調子で、ポケットから天然素材で作られた輪状の装飾物を取り出しました。いったん『竹編みの花冠』と定義しましょう――それを、3つあるパネルのうち1つの上に置き、残りのパネルを興味深そうに叩きながらこう言いました。『ああ?武陵の鉄頭より、全然使えそーじゃねーか!おい、清波砦に来ねーか?大親分って呼んでみろ!』」 「私のタンタンさんへの評価は他の方々と大きく変わりません。明るく素直で大雑把――しかし赤子のように純粋な心を持ち、あらゆる物事に対して情熱と好奇心を持っている方です。一言で表現するなら『成長中の子ども』。しかし、『清波砦に加入し、共にタロⅡを制覇する』という選択を取ることはありえません。もちろん、永遠に処理しきれない山積みの履歴書とは無関係で、エンドフィールドの規則や制度にそぐわないからです。」 「タンタンさんの手を傷付けないよう、そして『機械性脳震盪』にならないよう、彼女との接触を避ける方法を考えなければ……ただ、なぜかいつも見つかってしまうのです。」 ――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
清波砦の一件があって、きっと次に会うのは迷いや悲しみ、そして怒りをたたえたオペレーターだと思っていました。ですから、心の傷を少しでも癒せるようにとカウンセリングなどの準備を整えていたのです。しかし、協約転送で帝江号にやって来たタンタンの顔に浮かんでいたのは、一点の曇りもない明るい笑顔でした。 ペリカ監察官は仰っていました――タンタンは複雑な事情を抱えた集落の中で、散り散りになった人々をまとめ上げるカリスマ性を持ち、重責を背負うことのできる強い心の持ち主なのだと。 実際、タンタンは私たちが思っていた以上に聡明で、状況を察知する鋭さにおいては、誰にも引けを取りません。清波砦の再建も、荒っぽいやり方には見えるかもしれませんが、忙しい中でも常に住民のことを考え、支援が必要な老人や病人、子どもを含めて誰一人取り残されることのないようにと心を配っています。異なる文化や習慣を持つ相手と協力する場合、現地の複雑な人間関係や生態環境に精通している案内役がいることは、コミュニケーションコストの面でも大きな助けとなります。この一点だけでも、タンタンの存在は私たちにとってとても心強いものです。 帝江号の生活にも、タンタンはすぐに馴染んだようです。時々、チェンさんや管理人、それからペリカ監察官と一緒に、尻尾を揺らして目を輝かせながら歩いている姿を見かけました。また、新しくできた友人には、清波砦風の親しみやすいあだ名をつけていました。帝江号のあらゆるものに強く興味を惹かれるようで、特に食堂にある自動販売機には……到着したその日、周りをぐるぐると何度も回っていたほどです。ドリンクを買うためのコインの入れ方やボタンの押し方を教えるオペレーターもいましたが、タンタンはただ黙って聞くだけで……すると、その日の夕食の時間に自動販売機から警告が発され、ザイヒさんがコイン投入口に詰まっていた「タンタン券」を取り出す、ということもありました。 数カ月にわたり様子を見てきましたが、タンタンにはカウンセリングが必要ないどころか、むしろ彼女の存在が帝江号に活気を生み出しているという結論に至りました。 この件についてタンタンと親しいオペレーターに聞くと、チェンさんは笑いながらこう話してくれました。「タンタンって水いっぱいあるとこで育ったのに、中身はずっと燃え続ける炎みたいっていうかさ。雨が降っても風が吹いても、また火が上がるんだよね。」 そしてある日の午後、他の人と談笑していたタンタンが、あっけらかんとした態度でこう話しているのが聞こえてきました。「俺様の頭にそんなにたくさんは入らねー!考えてもわかんねーこと考えてたら、バカになっちまうだろ!」
【健康診断】 造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果においても、同じく鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。 担当医コメント:タンタン本人の話では、鉱石病への感染は、10年前に発生した清波砦と武陵城の天師との衝突に起因するものである。また、この10年間、特別な治療を受けたことはなく、砦の住民による民間療法を断続的に受けているのみとのこと。しかし検査の結果、源石融合率および血液中源石密度はいずれも安定していることが確認された。 この点について、本人はこう話していた。「俺様は水の申し子だから、ビョーキも水に流れてくらしーぜ。」 鉱石病を癒すことのできる水が存在するのか?――いや、あり得ない。 【ある天師による医薬品供給申請書】 医薬品名:鉱石病抑制剤 申請数量:長期供給 感染部位:目 申請理由:清波砦への支援 音声記録: 「正直、薬を届けに行くのは少し怖い……最初に行ったとき、彼は『武陵からの施しなど不要だ』と怒鳴りながら薬を投げ返し、頭突きする勢いで突っ込んできた……幸い巡衛員が近くにいて、私たちを庇いながら逃がしてくれたが……別に死ぬのが怖いんじゃない。あんなことが、また起こったらと……」 「あの娘の鉱石病は、すぐに悪化するだろう。私たちが気づいているのだから、あっちもきっとわかっているはずだ。感染の原因はこちらにある……我々には、治療する義務がある。」 「あのときは……あまりにも混乱していた。空は真っ黒で、叩きつける雨と共に重くのしかかってくるようだった。暴風の中を進むと、武器を手にした砦の人々が山の向こうから押し寄せてきた。闇に重なる影が、まるで悪鬼のようだった……」 「皆が恐怖に囚われ、人だかりの中に小さな子どもがいると誰も気づかなかった……」 「雨は血を洗い流したが……いや、違う。消えはしない……目を閉じれば、あの娘の傷ついた目、そして……先頭に立っていたリーダーの目……ただ生きたいと願うあの眼差しが、一生消えることなく焼き付いているのだから……」 「2回目は注射剤を清波砦の近く、彼らが必ず通る道に置いた。」 「仇からの施しではなく……空から落ちてきたもの、地に実ったもの、あるいは獣が運んできたもの。そう思ってもらえれば、受け入れられるのではないかと思った。」 「2日経って、薬はなくなっていた。」 「さらに2日後、あの娘が水辺で遊んでいるのを見かけた。長耳獣を追いかけて、川沿いを遠くまで走っていた……だいぶ良くなっているようだった。」 「この先どうなるかはわからない……これで罪が償えるとも思っていない。ただ、あの日だけは――久しぶりにぐっすり眠ることができた。」
清波砦では、皆がタンタンを「お嬢」と呼ぶ。ルアン・リンにはもともと息子が1人いて、のちに水辺でもう1人を拾った。息子は「兄貴」で娘は「お嬢」――清波砦の人々の考え方は、いつだって単純だ。 お嬢がどこから来たのかは、誰も知らない。ルアン・イーは「竹籠から拾った子猫だ」と言い、ルアン・リンは「祖泉から授かった宝――水の申し子だ」と語る。それをそばで聞いていた弟分が、目を丸くして言った。「お嬢は川の子……つまり、川の主ってことか!?」その言葉を耳にしたタンタンは、竹の椅子へ飛び乗り、得意気に胸を張った。「そうだぞ!水はおれさまのだ。清波もおれさまのもんだ!うめーのも、おもしれーのも、全部おれさまのなんだ!」 ルアン・リンはタンタンの頭をくしゃくしゃと撫でながら、ケラケラと笑った。焚き火を囲む人々もつられて笑い始め、やがてタンタン自身も笑い出した。そのうち話題は自然と変わり、蒸し返す者もいなかった。 タンタンが少し大きくなった頃、周りの人々の何気ない会話から、ふと疑問が浮かんだ――川から、フェリーンは生まれない。では、自分を生んだ親はどこにいるのだろう? 答えは出なかった。数日かけて砦にいる人々を観察してみたが、あの人はがっしりしすぎているし、この人は背が低すぎる。自分と同じように、美しい耳と尻尾を持つ者は、誰一人いなかった。 タンタンは悩み続けていた――ルアン・リンが鱗獣の鉄鍋煮込みを食べようと声をかけるまで、ずっと。ルアン・イーの椀がふと目に入り、そして自分の椀に目を落とす。鱗獣の頭、目、そしていちばん柔らかい腹の肉まで、すべて自分の椀に入っている。タンタンはルアン・リンの口にその肉を押し込みながら思った――砦の皆が言う「母の味」なんて、どうでもいい。親父の作る飯は、最高にうまいんだ! 人事部のオペレーターが各種調査を行ったところ、タンタンはまだ離乳も済んでいない年齢で拾われていたことが判明した。新生児の身体状態を基準にすれば、長距離を流れてきたとは考えにくい。したがって、置き去りにされた場所は清波砦周辺であるというのが現状の結論である。 医療部のオペレーターは、彼女の眼を詳細に検査した。その結果、眼に現れている独特な模様は、タンタンのアーツと深く関係している可能性が高いとわかった。模様は極めて規則的であり、鉱石病感染後、偶発的に生じたものではないだろう。むしろ、家系、あるいは遺伝的要因に由来するものと考えられる。しかし、清波砦に残る全住民の記録を精査したが、類似の症例は確認できなかった。 本人はこの件について、「水に向かって稽古しまくってたら出てきたんだ」と話したそうだ。 言うまでもなく、その可能性はない。宏科院にも協力を要請し、住民ファイルを調査してもらったが、タンタンの家族を特定するには至らなかった。ただし、炎国史を専門とする天師が1つの手がかりを報告した。テラから受け継いできた炎国の資料に、タンタンの眼の模様と深く関わる記録が見つかったのである。文献に記された伝説によれば、この模様は天と地の変遷を象徴し、古の学問の系譜を内包しているという。しかし、タンタンがそのような知識に触れる手段を持っていないことは明らかである。この件は、武陵の天師たちにも大きな衝撃を与えた。まさか、身近にこれほど特殊なアーツの使用者が存在しているとは、誰も予想していなかったからだ。 以上を踏まえると、タンタンが清波砦に捨てられた理由は……当初の想定より、はるかに複雑な事情が絡むものかもしれない。 ………… 調査の結果をタンタンに伝えると、彼女は頭を搔き、自分がどこから来たのかはそれほど重要ではないと語った。今は家族がいて、友人もいて、十分に良い生活を送っている。確かに、血のつながった人がいるのか、どこでどんなふうに暮らしているのか――ほんの少しだけ気になることもあるが、それは小さな甲獣の爪ほどの、ほんの少しだけ……とのこと。 タンタンは、幼い自分を包んでいたおくるみを、今も持っていた。その布を私たちに手渡したとき、一瞬はっきりとためらった様子を見せたが、またいつものあっけらかんとした姿に戻った。「調べ終わったら、ちゃんと返せよな!」
【古い映像記録】 06:23:45:10 「『カメラ』って……画面を記録するのかよ?なんか、かわいーな……動くし、ちっこいループスみてーだ!」 「武陵の連中が作ったらしいけどな。この間、喧嘩のついでに持って帰ってきたんだ。ここを押すと動くらしいぜ……お頭、どうだ?撮ってみるか?」 「おう!当然だろ!……ああ?俺様の足、短けーぞ!これじゃチビに見えんだろ!」 「お頭は元から背が――いてて、わかった、わかったって!チビは俺だ、俺!」 「ったくよー。俺様は赤ババアを殴りに行くぜ!この『チビループス』でボコボコにした赤ババア、撮ってやんねーとな!」 07:10:30:15 「赤ババア、またゾアンって奴のケンカに首突っ込んでんのかよ……こないだ水飛沫にボコられたばっかだってのに、懲りねーな……」 「砦で大人しくしてりゃ、何も起きねーのによ……うめー水も飲めて、新鮮な鱗獣だって食えんのに……」 「チッ……チビループス、動くな!あれを見ろ――武陵の端っこで、アホくせーヤツが剣の稽古してんぜ。行くぞ!」 「へへ……あの双剣、良さそーじゃねーか。最近は水飛沫も増えてきてめんどくせーし、クソ野郎に食われちまうんならよ――俺様のもんにしたほーがマシだろ!」 08:36:05:55 「この水飛沫……全部お前がやったのかよ?」 「うん。このくらいのアンゲロスなら、余裕!でも、手伝ってくれて助かったよ!銃の腕、なかなかだね?あ、あたし、チェン・センユー。よろしく!」 「俺様は清波砦の大親分――タンタン様だ!俺様のこと、知らねーのかよ?」 「ほーん……武陵城にケンカ売ってるって噂の清波砦かあ。あのさ、盗みとか……しようとしてたわけじゃないよね?」 「お前、武陵のヤツか?俺様は筋を通す。ケンカすんのは武陵だけだ!」 「あたしは……うーん。今は、違うかな……」 「ああ?何言ってんだ?赤ババアにクビにされたのかよ。でも、武陵になんてつかねーほうがマシだ――って、おい!何泣いてんだよ?鼻水を俺様の服で拭くんじゃねー!」 11:42:13:07 「チッ……お宝どころか、服までダメになっちまったぜ……クソ大損させられた――ああ?」 「クソ猫……また武陵をうろついていたのか。来るなと言ったはずだ。」 「うるせー、赤ババア!放しやがれ!」 タンタンとチェン・センユーは額を寄せ合い、カメラの映像を覗き込みながら、思わず顔を見合わせた。次の瞬間、タンタンはカメラを高々と掲げ、そのまま走り出した―― 「黒夜叉!白能面!早く来い!青小龍のクソだせー泣き顔、映ってんぞ!」 「タンタン!ちょっと、待ってってば!」 顔を真っ赤にしたチェン・センユーは、タンタンを追いかけて中央ホールを5、6周ほど駆け回った末、見かねたミフにタンタンと2人、首根っこを掴み上げられた。 「タンタン……武陵でも捕まり、帝江号に来ても捕まる……それから、チェン・センユー。なぜお前までクソ猫の茶番に付き合っている?」 「黒夜叉は俺様のマブダチだ!赤ババア、調子に乗んじゃねー!俺様を放しやがれ!」 タンタンとミフが言い争っている隙に、チェン・センユーはすっとミフの拘束から抜け出した。タンタンの手からカメラを奪い取ると、自分の「黒歴史」を消すボタンをためらいなく押した。そして、ぺろっと舌を出すと、レンズを喧嘩の真っ最中にある2人へと向ける。 カメラのレンズは、目の前の光景を忠実に記録する。ミフに首を捕まれ、ぶら下がるタンタンの姿は、過去の光景と重なっていった――何度も繰り返されてきた喧嘩の中で、ミフがタンタンの急所に触れたことは一度たりともない。つまり、タンタンが本気を出せば、いつでも逃げ出す隙はあったはずだ。 しかしタンタン本人は、どうして毎回うまく逃げることができるのか……深く考えたことはなかった。この事実に気づいたチェン・センユーは、小さな争奪戦の「戦利品」を手に入れたのだった――大親分タンタンが耳を垂らし、情けない顔を晒している、何回でも見られる映像を。
黒夜叉、遊び行くのか?俺様も行ってやる!
やっと出かけんのかよ。ヒマすぎてキノコ生えるかと思ったぜ!
俺様は大親分様だぞ!お前もお前も、それからお前も。全員言うこと聞け!
お前が困ってんのによ、俺様が助けねーわけねーだろ。
俺様の手にピッタリじゃね?腕がもっと上がっちまうじゃねーか。
これ、全部俺様にくれんのか?へへんっ、いーもんなら分け合うのが当然だろ。こっちはお前にやる。で、これは俺様のだ!
強くなっちまったみてーだな!赤ババアで試し撃ちでもすっか!
左、右!お?いー感じじゃねーか、悪くねーぜ!俺様の子分にしてやる!
なんだよ、褒めるために呼んだのか?ならもっと褒めろ!てかよ、「本音」聞くのはやっぱ気分いーぜ!
また「昇進」ってヤツか。やっぱ、俺様が一番ってことだろ?当然、わかってるぜ!
修羅場くぐった仲じゃねーか。こんなんいらねー。「俺様はスープを飲めて、お前は肉を食える」――ああ?逆じゃねーかって?ちげーよ!これでいーんだ!
まだ「昇進」すんのか?俺様は片目しかねーし、紙キレなんか見てるヒマねーし、建設計画は任せた……あ?サボりだって?うるせー!これは「カンぺーの計」――あとでやろーとしてたんだって!
清波砦の大親分、タンタン様――参上!俺様が来てやったんだ、エンドフィールドをタロⅡ最強にしてやる!……ああ?計画書……大親分はそんなつまんねーことはしねーんだよ。お前と直接話せばそれでいーだろ!
ふわぁー……おい、ちょっ……!ふんっ、この俺様から逃げよーったってそーはいかねー!
……ガオーッッ!!へへっ、黒夜叉、やっと来たな!
わかったって言ってんだろ!これ押して、んであっち押して……てかよ、なんかあれば黒夜叉呼べばいーってことだろ!
おーい!黒夜叉ー!こっちだ!
俺様抜きでコソコソ盛り上がってんじゃねー!次からは絶対呼べ!
お前の手下、つえーヤツばっかだけどよ。タイマンなら絶対負けねー!あ、でも……白い服の医療オペレーター野郎……鉱石病がどーのってゴチャゴチャ言いながら、尻に注射ぶっ刺そうと……うえっ、また来やがった!黒夜叉、俺様はいねー!な、そーだろ!
帝江号、やべーヤツ多すぎんだろ。引き抜きてーな……おい、黒夜叉!俺様は謙虚だからな。白能面と青小龍をよこせ!あ?ダメ?なら、頭3つあるおしゃべり鉄面公くれ。ああ?「怖がってる」……んなわけねー!マブダチなんだからよ!
イラついたら、水あるとこ行ってでけー声だす。めちゃくちゃスッキリすんだぜ。お前みたいなクソ忙しくてクソ面倒なことばっかやってるヤツは、どっかで吐き出さねーと。ほらよ、あっちの足場とか窓んとことか。チッ、ダメってなんだよ……ガマンするほうがダメだろ!
帝江号の窓から、星がクソほど見えんだろ。あれ、祖泉でゴロ寝したときに水に映ってた星と似てんだよなー。ここは船だし、銀河は川で……なら、帝江号も清波砦も同じじゃねーか?ま、どっちも最高ってこった!
「賠償請求書」……俺様のせいにすんな!緑の巡衛員がわりーんだ!無言で追いかけてきやがって、捕まるって思うだろ!「財布返す」って言えばいーのによ、うっかり箱まで壊しちまった……あ、ビビって逃げたわけじゃねーぞ!武陵いたときのクセで、つい……
管理人管理人管理人――へへん、青小龍と賭けしてんだよ。今日1日お前のこと「管理人」って呼べたら、うめーもん奢ってくれるって。まー、俺様の勝ちで決まりだな!見とけよ、黒夜叉!……あ?言ってねーし。ちげーし……チッ、今のナシ!
何でもいーだろ、受け取れよ!「手柄を立てたヤツには褒美をやる」――俺様の流儀だ!お前……まあ、よくやってると思うぜ!
あ?くれんのか?……これで終わり……?もっとくれてもいーんだぜ?
武陵のうめーもんか。他のヤツじゃどーせ同じことしか言わねーだろ。一味違う、俺様のオススメは……武陵城の牢屋メシだ!一汁三菜、フルーツつき!盗み見したんだけどよ、巡衛員も同じの食ってっからお墨付きだぜ。ついでだからオススメの場所も教えてやる。地下から武陵に忍び込む途中んとこで、光がバーって入って、花がワーって咲いてて……でもよ……チッ、ミフのババアに塞がれちまった!
ずーっと気になってたんだけどよ、俺様の生みの親ってどんなヤツなんだ?なんで川に流したんだ?「水の申し子」とか言われても……川はフェリーンなんて産めねーし……「タライに入って、しっかり包まれて、蝶の形にリボンが結んであった」って拾ってくれた親父は言ってたけど……会えるなら、聞きてーんだ。イヤで捨てたんじゃねーよなって。だって、今から捨てようってゴミに……リボンなんかつけねーよな?
動くな!竹尺が折れちまう!……ったく、最近クソ暑いだろ?帽子でも編んでやろーかと思って、アタマ測ってたんだよ……あ?んだよその顔。俺様の腕、信じられねーってか?砦のカゴも棚も全部俺様が……ってわけじゃねーけど。チンウーは「手作りの物には意味がある」って言ってた……とにかく、大親分様が作ったもんなんだ!何でもありがたく受け取れよな!
「お頭」なんて呼ばれてっけど、みんなが本気で認めてんのは兄貴だ。だって兄貴は武器とか本とかもらってんのに、俺様は服とかオモチャばっか……稽古もテキトーだったし、未だに字もロクに読めねー。みんなが優しくしてくれるからって、それに甘えるだけの何も背負えねークソ野郎なんだよ……でも今はそーじゃねー。「本物のお頭」になってやる。砦と自分のため、それに信じてくれる仲間のためにな!
黒夜叉、お前基本いーとこしかねーけどよ、気に入らねーことが1個……スキが全然ねーんだ!後ろから襲ったり、肩叩いたり、頭撫でたりできねー。あ?なんでって……決まってんだろ。褒美ってヤツだ!フクシンのショーコ……って、おい!俺様の頭撫でよーとすんなよ!大親分様だぞ!大親分の頭は撫でちゃいけねー決まりなんだ!
泳ぎも船こぐのも水切りも、水のことなら全部得意だ!砦のみんなは「祖泉から流れてきた水の申し子」だからって言うけどよ……ここだけのヒミツの話だぞ!片目がよく見えねーから、昔は泳ぐのもみんなに置いてかれて悔しくてよー……毎日練習したら、片目でもちゃんと見えるよーになったんだ!んで、気づいたら全員ブッちぎってた。なんつったか……あ、「努力は報われる」だ!
拳銃は親父の形見、服はチンウーが作った。髪は兄貴が切ってくれて、帯はスイリンが縫った……砦では全部こーだ。誰かがこれやるって決まってねーから、みんなで少しずつやって助け合ってる……あ、髪切るのは兄貴より俺様のが上手いんだぜ!その髪なら、弾2発で十分――おい、黒夜叉!逃げんな!
冬は、獲った鱗獣を竹に干して干物作んだよ。その1、2カ月は砦がマジでくせーのなんの……ミフに捕まって武陵に連れてかれたほーがマシって思ったぜ。でもよ、できたヤツを野菜と炒めて飯に乗せて食うと、クソうめーんだ。結局、つれーことでもガマンして乗り越えたら、うめー思いできるって話だ!
よし、タンタン券1枚やる。昨日食堂で助けてもらったからな、借り1つ分だ。チッ、あの蹴っ飛ばすとボトルが出てくるヤツ、マジで俺様が壊したわけじゃねーのによ……ま、いっか。んなことよりお前、券どんだけ貯めてんだよ。そうだ、お前だけの特別規則作ってやる!500枚集めねーと使えねーってことで。なんつったってタンタン券だからな。俺様が決めたことが正解だ!
こっちの目隠してんのは、鉱石病で光がダメとかそーいうわけじゃねー……アーツってヤツのせいだ。うまく使えねー頃、赤ババアを怪我させちまって、そんときの傷がババアにまだ残ってんだよ……そっから誰も傷つけたくねーって思ってずっと眼帯してんだ。でもよ、みんながこっちのほうが「お頭」っぽくてカッコいいって……だから、外すつもりねーぜ。
100年ちょい前、戦いが嫌になった清波砦の先祖は、ケンカばっかりの場所を捨てて祖泉の近くにやって来た――でも武陵の連中が来て、また争うよーになって……結局どこ行っても人間のイザコザからは逃れられねーんだ。人間ってのはそーゆーもんなんだよ……ま、俺様がいればそんなことさせねーけどな。いや、そんだけじゃねー。エンドフィールドで、俺様はお前らともっとでけーことやってやるぜ!
お前も知ってんだろ。ミフのババア、昔は砦の人間だったんだ。でも、急にどーかしちまってよ。あのゾアンってヤツについてくとか言って……マジで意味わかんねーだろ!俺様も何回も言ったぜ。ゾアンよりすげー大親分になってやるって。なのに無視しやがって……あ?何言ってんだよ。俺様はババア連れ戻しに武陵城行ってたわけじゃねー!ぶん殴るためだ!
あの「爆竹天師」か?なんでもねーことをわざと難しく言いやがって……話全部が罠みてーで、考えても考えても何言ってるか謎だぜ……俺様とあいつは水と油、一生合わねー。けど、砦のこと考えたら話聞かなきゃなんねーし……ってことで、黒夜叉!この計画書見てくれ!この「息なんとか用容積」って何だ?
砦じゃ、誰か死んだとき水竹鈴を流すんだ。俺様は……親父が死んだとき、初めてやった。祖泉に鈴が落ちて、水面が揺れて、チリンって鳴って……兄貴が言ってた。あれは親父が話しかけてんだって。それから、わかんねーことがあるときは水辺に行ってる。鈴が答えを教えてくれっから……でも兄貴のことだけ、何も答えねーんだ……だから、そのまま寝ちまった。きっと親父は、それだけは俺様が自分で答えを見つけろって言いたかったんだろーな……
本なんてクソめんどくせーけどよ、この前青小龍がくれたヤツは結構面白かったぜ。宏山の字が読めねーガキ用らしーけど、書いてあることは字だけいっぱい知ってるヤツらの話なんかよりずっと頭に入ってきた。砦のヤツらに見せたらみんな「なるほどな」って納得してたしよ。世の中の全員があの本みてーにわかりやすく話せたら、イザコザなんて起きねーだろーになー。
高そーなもんがあるぜ!気抜かねーで探せ!
あっちにお宝発見!おい、ついてこい!
行ったことねーとこだな。様子見で行ってみよーぜ!
俺様、登場!――って、なんかヤバそーなヤツじゃねーか……
おわっ、キラキラだ!さっさと掘ろうぜ!
ガッポリ儲けちまったな!山分けすんぞ!
あ?マジでいらねーの?なら、全部俺様のもんだ!
これ、金になんのか?
うっし!これで遠回りしねーで済むぜ!
はー、クソ疲れたぜ……ああ?もう限界かって?チッ、俺様は「限界」なんて言葉知らねー!行くぞ!
俺様がついてんだ、心配すんな!
ふー、生き返った。
ボーっとすんな!下がれ!
ね、ねみー……でも、まだ、行けるぜ……
きょ……今日んとこは、見逃してやる……
さっすが、俺様の子分!
俺様たち四味、マジ最強だな!
おう、気分いーぜ!
次はクソ派手なヤマ当てよーぜ!
ああ?俺様と勝負しよーってのか?
一発、わからせてやるぜ!
あー、スカッとしたぜ!
へっへーん、俺様の指示のおかげだろ!
いーこと言うじゃねーか!
みんな、よくやったぜ!まず休め。次やれればいーんだからよ!
仲間がつらそーにしてんのはガマンできねー……この借り、俺様が絶対返す!
ビューン!
バンバーンッ!
逃がさねーぞ!
流れに乗るぜ!
速さ比べだ!
おい、待たせんじゃねー!
大親分様、参上だ!
ガラ空きだ!
足滑らせんなよ!
ボロが出たな!
へへん!バーカ!
見えてるぜ――
必殺――「逃げんじゃねー!」
波に呑まれろ!