荒原の狩猟
通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に自然ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値17を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に自然ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い自然ダメージを与えてSPを一定量回復する。
ティフォロスはアーツユニットを使う突撃オペレーターで、寒冷属性のダメージを与えることができる。

通常攻撃: 最大5段の攻撃で敵に自然ダメージを与える。操作中のオペレーターの場合、重攻撃はブレイク値17を与える。 落下攻撃: 空中で通常攻撃を使用すると、落下して周囲の敵に自然ダメージを与える。 終撃: 近くにブレイク状態の敵がいるときに通常攻撃を使用すると、その敵に終撃を行い、高い自然ダメージを与えてSPを一定量回復する。
空中へ跳躍し、短時間浮遊状態に入る。期間中、空中通常攻撃を5回繰り出せる。毎回最大2体の目標を同時に攻撃し、自然ダメージを与える。 空中通常攻撃が自然付着状態の敵に命中するたびに、目標の自然付着を1段階消費して啓示を1獲得し、追加で必殺チャージを回復する。 自身に猟矢が残っている場合、猟矢を1本消費して空中通常攻撃を強化射撃に変換する。 強化射撃:命中すると追加で強制的に自然爆発を1回与える。目標の自然付着を消費した場合、そのとき与える自然爆発ダメージがアップする。 操作オペレーター時、5段目の空中通常攻撃は重攻撃および強化射撃として扱われ、猟矢を消費しない。
自身の啓示が最大まで達しているときに発動可能。 現在の啓示をすべて猟矢に変換し、空中通常攻撃の回数をリセットする。 「狩人の眼差し」を集めて目標に一斉射撃し、目標地点に矢陣を形成する。矢陣内の敵は持続的に自然ダメージとスロー効果を受け、同時に受ける自然爆発ダメージがアップする。 啓示2ごとに猟矢1本へと変換する。
弓を引いて強力な矢を放ち、目標に命中すると爆発する。範囲内の敵に高い自然ダメージを与える。その後、浮遊状態に入り、空中通常攻撃の回数をリセットする。 そのあとの5回の空中通常攻撃が敵に命中するとき、目標の位置に矢の雨を発生させ、自然ダメージを与える。5段目は強化された矢の雨となり、与えるダメージがアップする。 必殺技を発動すると即座に猟矢を2本獲得する。

培養室配属時、鉱物素材の培養速度+20%
昇進段階1で解放

培養室配属時、鉱物素材の培養速度+30%
昇進段階3で解放

培養室配属時、菌類素材の培養速度+20%
昇進段階2で解放

培養室配属時、菌類素材の培養速度+30%
昇進段階4で解放
浮遊状態のとき、攻撃力+18%、空中通常攻撃ダメージが1.2倍までアップする 素質「狩人の集中力」強化:防御シールドの再発動時間が-3秒になる。
敏捷+20、アーツ強度+16
連携技「荒れ狂うトゲ」のCD時間-2秒、矢陣内の敵が受ける自然爆発ダメージがアップする効果+6%
必殺技「氷山の呼び声」に必要な必殺チャージ-15%
必殺技「氷山の呼び声」で獲得する猟矢の数量+1、必殺技ダメージが1.2倍までアップする 強化射撃で与える自然爆発ダメージ倍率が1.1倍までアップする
【コードネーム】ティフォロス 【性別】女 【身分証明】ロドス・アイランド 【誕生日】1月13日 【種族】サルカズ 【鉱石病感染状況】 メディカルチェックの結果、非感染者に認定。 【能力測定】 物理強度:優秀 戦闘技術:優秀 戦術立案:普通 アーツ適性:標準
ティフォロスは、ロドスから来た再旅者である。サーミの失われた伝説を追う旅の途中で管理人と偶然出会い、その後、管理人から勧誘を受けてエンドフィールド工業へ加入した。 「ティフォロスさんと話をしていると、大人をはるかに上回る冷静さと落ち着きを感じますが、旺盛な好奇心と時折見せるその場にそぐわないほど探究心に満ちた眼差しからは、子どもらしさが垣間見えます。規則通りに様々な質問をしようとしたのですが、彼女が自分のノートを取り出してからは、質問するタイミングを完全に見失ってしまいました。」 「まさか、私が対応に困るほど大量の質問が、彼女1人から出てくるとは……私は彼女に、ほとんどの質問への返答は『新任オペレーターの手引き』に載っていると伝えましたが、彼女はペンを回しながら、私の語り口がとても魅力的だと静かに答えました。」 「3時間に及ぶ尋問が終わると、彼女は満足そうに立ち去りました。彼女がノートを閉じるとき、私に対する評価が書かれているのが目に入ったのです。」 『3つの頭を持ち、何でも知っていて、どんな質問にも答えてくれる。伝説の物語には、必ずこういう人物が必要だ。』 ――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
ティフォロスのように野外でのサバイバルを得意とするオペレーターが加わってくれたおかげで、北方での私たちの仕事はずいぶん楽になりました。 エンドフィールドは鉄誓軍と密接に協力していますが、彼らは戦闘で多忙を極め、なかなか手が離せません。私たちを裂け目の発生場所まで送り届けると、大抵すぐに戦場へと引き返してしまうため、残りの作業は私たち自身でやらざるを得ないのです。 極地の環境は複雑で、一年中雪に覆われ気温も非常に低いため、モニタリング作業には多くの困難が伴います。あるとき、突然の吹雪によって野営地が破壊され、観測機器が完全にマヒしてしまったことがありました。絶望の中で、私たちはありったけの毛布を体に巻きつけ、ただ氷雪に呑み込まれるのを待つしかありませんでした。しかし幸いなことに、ティフォロスがすぐに駆けつけてくれたのです。 そして彼女が持ってきたのは、なんと獣の脚まるごと1本でした。 廃墟の中でティフォロスは焚き火を起こし、サーミ風のバーベキューを振る舞い、私たちを温めてくれました。その後、彼女はひとり吹雪の中に向かい木材や樹皮を持ち帰ると、その日の午後だけで何ひとつ揃っていない場所に4人が身を寄せられる小屋を建ててしまったのです。 彼女は私たちが持ってきた観測機器についてはまったくわかっていませんでしたが、私たちの要望通りに、機器が正常に稼働できる安定した環境を整えてくれました。そして、私たちが裂け目に直接立ち向かう際にも、彼女は狩猟の経験を活かしてアンゲロスの群れを効率的に一掃し、私たちが機器を設置して重要なデータを取得できるようサポートしてくれました。 野外でのサバイバル経験はさておき、皆が最も信頼を寄せているのは、彼女の驚くほど鋭い直感です。 もちろん、同僚の直感を頼りに仕事をするなんて、専門家が口にすることではないかもしれません。しかし、ナビゲーション機器がすべて使えなくなった状況下でも、私たちは彼女の直感を頼りに間一髪のところで危険を回避し、無事に撤退することができました。道中、私たちは常に不安を感じていましたが、彼女は決して恐れる素振りを見せず、吹雪の中でも常に冷静に道を指し示してくれました。 山に住むサイクロプスが、ティフォロスに未来を見通す方法を教えたのではないかと考える人もいます。ですが私は、これこそがサーミ人と自然との関わり方なのだと思います。自然の中に身を置き、そこに溶け込むことで、その呼吸、脈動、そして鼓動を敏感に感じ取り、自然からの「啓示」を受け取ることができるのでしょう。
「エンドフィールドはまともな企業だ。事実と噂を区別することを覚えろ。伝説がすべて真実とは限らない。」 エンドフィールドに新入社員が入ってくるたび、古株の社員たちはそう釘を刺してきた。 しかし、ティフォロスがエンドフィールドに加入したことで、すべての努力は水の泡となった。この少女は、その怪しげな物語の数々で噂と現実の境界を曖昧にし、私たちをどこか伝説めいた企業から、完全に……伝説そのものへと変えてしまったのだ。 画面に一瞬映る謎の文字列、深夜のブリッジに響き渡る泣き声、エンジニア部の永遠に直らない照明設備、1人になったときに限って明滅する光……これらは笑い話で済まされるはずの「ちょっとした偶然」だったが、ティフォロスの手によって収集・整理され、身の毛もよだつような伝説の物語へと変貌を遂げた。 ずっと昔、天空の船・帝江号では機械がよく壊れていた。哀れな職人は工房に籠り、昼夜を問わず製造と修理を続けるしかなかった。しかし過酷な労働を1年続けても、修理を待つ機械は山のように積み重なり、増える一方であった。 激しい怒りによって彼に残された最後の良心も失われ、彼は怨霊となって機械の内部へと入り込んだ。そして、手間を省こうと不適切な操作をするすべての者に復讐を誓った。 夜に瞬く明かりは、彼が巡回する前兆なのだ…… ――ティフォロスのノートに記された一節 この話が帝江号に広まると、その月のエンジニア部宛ての修理依頼の数は激減した。 驚愕したアンドレイが事の顛末を調べ上げたあと、その物語に対して的確な評価を下した。「これは物語なんかじゃあない。疑いようのない事実だ。」 それに、これはティフォロスがエンドフィールドのために書き上げた数ある伝説のほんの1章に過ぎない。彼女のノートの中では、管理人は「始まりの石」を握る大賢者、ペリカ監察官は雷の力を身に宿す雷電術師、チェンは長剣を背負った侠客……そしてエンドフィールドがタロⅡで行っていることはすべて、この土地の至るところに巨大な石の剣を突き立て、この世の安定を保ち、万物を庇護するためだとされている。 12歳の子どもでも、こうした伝説を聞けば幼稚だと思うかもしれないが、奇想天外な考えで頭がいっぱいのエンドフィールドのオペレーターたちにとっては、まさにぴったりだった。 「今じゃ仕事中、自分はサーミから来た神秘の雪祭司なんだって想像してて。機械がオーバーヒートしたら、古の祈りの言葉を大声で唱えるんだ……」そう言うと、アンドレイは部屋の隅にあった冷却ガンを手に取り、機械に向かって大声で叫んだ――「吹雪よ、人間界に降り注げ!」
『サーミ戦歌』 陽の光が雪を溶かし、 凍てつく土の下で、影は散り散りとなる。 しかし、我らの移動は終わらない。 陽の光が雲を突き抜け、 森の中で、冷たい雨は止む。 しかし、我らの戦いは終わらない。 盾を取り、重き鎧を身にまとえ。 運命は我らをここに留め、 陽の光の下で、 血に塗れて戦う。 テラからタロⅡへと至った巨獣サーミは、数年にわたる「漂流」を終え、北極圏内の一角を安住の地として選んだ。そして、背負っていた黒き森と共にそこへ腰を下ろした。巨獣の庇護のもと、サーミフィヨドは束の間の平穏な日々を過ごした。しかし間もなく、星門は破壊され、第一次アンゲロス戦争が勃発した。巨獣サーミはサーミフィヨドを守るために犠牲となり、北極の地に堕ちた。サーミフィヨドは悲しむ暇もなく、鉄誓軍の要塞建設に参加しなければならなかった。その後も、今日まで続く長い戦いが繰り広げられている。 ロドスで目覚めたティフォロスは、同胞の現在の使命を知ると、すぐに荷物をまとめて北へ向かった。しかし、ようやく鉄誓軍の要塞に到着した彼女を待っていたのは、戦場から退いたばかりのサーミの雪祭司であった。雪祭司は彼女の後頭部を軽く叩くと、土の匂いを帯びた平手をぴしゃりと浴びせ、彼女を追い返してしまった。 「自分の弓よりも背が高くなってから、戦場に来なさい。」 ティフォロスは自分はただ背が低いだけだと言い張ったが、誰も信じてはくれなかった。なにしろ彼女の手には、長年弓を引き絞っていればあるはずの分厚いタコがまだなかったからだ。 落胆した彼女は、黒き森へ向かうキャラバンに乗り、まだ見ぬ同胞に会いに行くしかなかった。そこは彼女がよく知るサーミであり、環境、風習、言葉、訛りなど、すべてが昔のままであった。だが同時に、そこは彼女にとってどこか見知らぬ場所でもあった。集落にいるのは老人、負傷者、子供だけ。武器を持てる者は皆、血肉で築かれた防衛線を守り、アンゲロスの南下を食い止めるために戦場へと向かうことを選んだからだ。 失意の中、ティフォロスは黒き森に留まることにした。ほどなくして彼女は、サーミが黙したあとその伝説もまた散り散りになってしまったことを知った。過去を知る老人たちは物語を語り継ぐ暇もなく、サーミと共に戦場で白骨と化してしまったのだ。そこで、前線での戦いに参加できないティフォロスは、そうした伝説を集めて保存することにした。 管理人、知っているか?サーミが没したのは、サーミ自身の選択なんだ。部族はそれを受け入れ、ためらうことなく従った。 わたしは黒き森で占いに使われる啓示板を見つけてな。そこには雪祭司とサーミの「対話」が記されていたんだ。 北の地へ降り立つ前、サーミは黒き森の部族の者たちに警告していた。これから残酷で長い戦争が待ち受けているとわかっていたこと。それでも北へ向かわなければならないこと。そして未来のある瞬間、すべての生きる者を守るために自らを犠牲にしなければならないことを。 サーミは、部族に去る機会を与えたんだ…… だが啓示板には、部族の答えが刻まれていた―― サーミの意志はサーミフィヨドの意志。サーミの使命はサーミフィヨドの使命。我らも共に北へ向かおう、と。 狩りは永遠に終わらないんだ。
サーミが没してから、大半のサーミフィヨドはその結末を受け入れた。彼らは巨獣の骸の上に暮らし、サーミの遺志を継ぎ、タロⅡを守るためにアンゲロスと戦っている。 しかし、今でも一部の雪祭司は、サーミは死んだのではなく、魂が裂け目の中で迷子になり、深い眠りに落ちているだけだと固く信じている。いつの日かサーミは夢から目覚め、再び部族のもとへ戻ってくるだろう、と。彼らはタロⅡ各地の裂け目へ赴き、祭壇を築き、儀式を行い、裂け目からサーミの魂を呼び戻そうと試みた。だが、そこへ行った者は誰一人として戻らず、後に北方の戦況が厳しくなると、誰もそれを続けようとはしなくなった。 武陵の巨大な裂け目の近くにある雪松林で、ティフォロスはあるサーミの雪祭司が遺した手記を見つけた。手記には、サーミを呼び覚ますために行った数々の試みが詳細に記されていた。調査を進めるうちに、呼び覚ますための儀式が成功しなかったこと、そして雪祭司自身の行方もわからないことを確認したが、彼女は残された資料から、サーミを呼び覚ますことができるわずかな可能性を鋭く嗅ぎ取った。 しかし残念ながら、数カ月にわたり研究を重ねても、ティフォロスは成果を挙げることができなかった。 鉄誓軍の要塞や黒き森にいるすべての雪祭司やシャーマンを尋ね回ったが、どうせ失敗に終わるとでも言うように、彼らはただ首を横に振るだけだった。 何度も壁にぶつかりはしたが、ティフォロスが気を落とすことはなかった。手記にあった、夢に対する雪祭司の独自の解釈は、他人の夢の中にある特別な啓示を見通す方法を彼女に教えてくれていたのだ。 「なぜかは分からないけど、最近巨大な怪物に追いかけられる夢ばかり見るんだ。足元の道も揺れていて、まるで吊り橋の上にいるみたいで……毎晩、寝返りを打ってばかりで……」 「簡単だ。その怪物はお前を狩っているんだ。お前は追い詰められている。」 「俺はどうすればいいんだ?」 「自分自身を鍛えておけ。獲物ではなく、狩人になるんだ。」 「……少し分かった気がする。」 ティフォロスと話した後、このオペレーターは自分自身に1カ月間の強化訓練を課した。体を動かすことによる達成感と疲労感のおかげで、彼は一晩中ぐっすりと眠れるようになった。時が経つにつれ、エンドフィールドの皆はさまざまな夢について、ティフォロスに夢占いや夢の解説を頼むようになった。 そしてティフォロスも皆の夢を聞くうちに、それをインスピレーションとして、巨獣サーミ、夢、そして雪祭司にまつわる伝説の物語を書き上げた。 ティフォロスは結末を書き終えると、物語と共にすべてがひと段落するだろうと思っていた。彼女はノートを抱え、待ちわびている皆に結末を知らせようとした――その途中、廊下である少女とすれ違った。 ティフォロスは彼女を知らなかったが、なぜか懐かしい気配を感じた。 その気配は、かつて同胞と共に沼や森を抜け、冬を越し、春を迎え、誕生から死に至るまで、常に共にあったものだった…… ティフォロスが我に返ったとき、少女はすでに遠くへ去っていた。 後になって、その少女のコードネームが「ラストライト」であることを聞いた。 ふしぎな予感に突き動かされた彼女は、すでに書き終えていた結末を破り捨て、新たなページにそのコードネームを書き留めたのだった。
武器と道具は全部持ったか?途中で戻るなんてことになったら赤っ恥だからな。
出発前の計画は大切だ。散らばるな、拾い食いするな、ムダ話をするな。
言ってみろ。頼みはなんだ?
抜き打ちテストだ。生のまま食べられるものを答えろ。どれも危ない、か……ほう、合格だ。
ありがとう。だが、外でも武器は手に入るからな。枝を削って矢を作ってやる。見たいか?
寒くないし、恐れるものもない。こんなにたくさん装備はいらない。ふむ、心配だと?うん、なら……もらう。
霧を少し払っただけで、随分いろんなものがはっきり見えるようになった。
やっぱり身をもって戦闘を体験するほうが好きだ。
わかったよ。わたしを一人前の仲間として評価してくれたんだよな?
皆、お前から評価されるのはいいことだって言うが、わたしは特別だとは思わない。どう思われていようと、すべきことがあるならやり遂げるまでだ。
認める?前に言ってた「評価」とは違うのか?もっと信頼している……それは、わたしの能力のことか?それとも、わたし自身のことか?
褒め言葉なんて、わたしには必要ない。相棒は、目線だけで通じ合うものだからな。
管理人、約束通り会いに来てやったぞ。で、お前はここでわたしにどんな物語を語るつもりなんだ?
予言は定められた運命じゃない。結末はわたしたちが綴るんだ。
伝説は遠い昔のものとは限らない……お前やわたしのそばで生まれることもあるんだぞ。
機器の操作を学んだことはあるが、記憶は……雪のように融けて消えてしまったんだ。
今日の黒き森は雨だ。行くなら傘を忘れるなよ。
良い夢を見られるといいな。
さっきブリッジに行ったら、いろんな人に弓を触ってもいいかと聞かれたんだ……妙だよな?わたしが怖くないのか?
何か用かって?用がなくても、お前の様子を見に来てもいいよな?よし、気が済んだし、そろそろ戻る。
ここに来てたくさんの人に出会ったし、面白い物語もたくさん語ってもらった。無論、全部ノートに記録してあるさ。だが、お前のために最後の1ページはまるまる残してある。長い長いお前の物語、聞かせてもらうぞ。
武庫の皆が矢を強化してくれたんだ。空に放つと爆発してエンドフィールドのマークが現れる信号弾の矢もあってな。危険な目に遭ったときは、帝江号に合図ができるらしい。わたしは危険だって、ひとりでいることだって恐れない……誰の助けも借りはしない。これは、わたしに課せられた試練だから。
ここはわたしの他の拠点と違って、たき火も、雪も、森もない。だが、床で寝ているときに力強い鼓動が聞こえてきたんだ。ドクン、ドクンって。いや、大地じゃない。帝江号自身の鼓動だ。
さっき夢を見て起きて、そうしたら眠れなくなってしまった。窓の外では、星も起きていて……星たちがこそこそ話をしていた。水の底に沈んだものが再び浮かび、夢に眠るものは再び目覚め、サーミヴェグルの運命はそれによって変わる、と……そんなことより、星はいつから話せるようになったんだ?妙だな、まだ夢の中なのか?
おい、北方からお前に持ってきたものがあるんだ。傷まないよう、最も美しい瞬間にアーツで凍らせておいたからな。あっ、手が冷たかったか?申し訳ない、そこまで気が付かなかった。はー……よし、温かくなっただろう?
ずっとそばに置いておくからな。あるいはこの先、ものすごい物語が待っているかもしれないし。
管理人、慌てなくていい。わたしが守ってやる。ところで、どうしてそんなに焦ってたんだ?巨大な野獣が入口で縛り上げられている……それはお前にやろうと思った獲物だ。森に何日も籠って待ち伏せして捕まえたんだぞ。気に入らないならわたしが持って帰るからな。毛皮だってすごく上質なんだし。
動くなよ。もうすぐ描き終わるからな。今回連れていくのは長年封じられていたサーミの遺跡だ。過去の禁制と呪いを回避するには、偽装しないといけない。顔をしかめるな。ただ泥と苔の匂いがするだけだし、すぐ慣れる。よし、今のお前の匂いは……まるでサーミフィヨドだな。
寒いのか?なら薪を足してやる。寝袋も敷いたし、今日はわたしが見張りをするから先に休め。うむ……眠くない。眠気覚ましの薬草を持ってきた。おい、触るな。眠れなくなるから絶対触るな!ふぅ……怒ったわけじゃない。薬草は匂いが強いだろう?今日はたくさん助けてもらったし、ゆっくり眠ってほしいと思っただけだ。
ダメだ。わたしのノートは誰にも見せない。お願いしてもムダだ。書いてある物語は全部話してやっただろう。いったい何が気になるんだ。応龍関での物語と交換……わかった、少しだけだぞ……顔に黒い四角形がついている人?それはお前だ。どうして隣の人は三角定規を持っているのか?わたしの弓をそんなふうに言うとは!ノートを返せ!
ロドスを離れてから、たくさんの場所を訪れて、いろいろな風景と人々に出会った。だが、どこもサーミヴェグルと同じで、当事者がいなくなれば伝説も消えていってしまう。旅の間はずっとひとりで物語を集めてきたから、ひとりは怖くない。狩りだって……ひとりで十分だ。でも、素晴らしい物語は皆で分かち合って、ちゃんと覚えておかないとな。わたしだけが知っているなんて、もったいないだろう。
手を出せ。ああ……黒き森の小さなベリーだ。少し酸っぱいけど、吐かずに飲み込め。1カ月の幸運が詰まっているんだからな。
最近あまり眠れていないと聞いた。この啓示板を枕元に掛けておけば、夢に入り込んでくる悪いものを追い払ってくれるはずだ。このルーンには「近づいたら粉々に砕いて、サーミヴェグルで1番冷たい氷の谷に放り込んで凍らせてやる」という意味があるからな。
管理人、恐れることはない。わたしは長く荒野にいたから、道に迷うことを恐れない。星も、風の音も木の枝も道を示してくれる。お前は、絶対に振り返ることなく、ずっと同じ1本の道を進み続けたら迷わないと思うか?足元の道を見てみろ。いつだって、あらゆる方向に伸びているんだ。どう進んだとしても、新しい出会いや発見がある。だから怖がるなよ。わたしも一緒に行ってやるからな。
お前の剣、切れ味が落ちているんじゃないか。貸してみろ、砥石がある。気がかりなことがあるなら、さっさと話せ……お前らしくないぞ。狩人の視線は獲物だけじゃなく仲間にも向けられるんだ。わかった、話したくないならいい。語るべきじゃない経験だってあるし、物語にして何度も振り返るべきじゃないことだってあるんだ。
まったく、バッテリーがほとんど残っていないというのに、この報告書を絶対に今日読み終える必要があるのか?月明かりだけでは、目を悪くするぞ。昼は太陽の光を余すことなく使い、夜は暗闇に沈むべきだ――誰が言ったのかって?サーミフィヨドに代々伝わっている言葉だ。で、わたしの目を見て答えろ。わたしはお前を気絶させてやったほうがいいか?
巨獣サーミが部族を守るために倒れたと知って、とても驚いた。庇護を失って、皆がどう生きていくのかだって想像もできなかった。北方の要塞に着いたとき、部族の人たちは、彼女の亡骸の上で狩りをしていた。それから戦場に向かって、雪祭司とアンゲロスの死闘をこの目で見た……それでわかったんだ。巨獣サーミはまだいるって。不屈の意志は消えない。死は終わりじゃない……諦めたときに、終わるんだ。
アンマーのことは……知っているし、覚えてもいる。タロⅡでは、あのおばあさんの伝説は散り散りになってしまっているがな。部族の人はしっかりと刻もうとしたのに、去るのがあまりにも早すぎた。人の記憶は儚い……わたしもアンマーの物語を完璧に話せる人を探して各地を巡ったが、結局その一節しか得られなかった。まあいい。断片だろうと誰かが覚えていれば、いつか新しい伝説が生まれるだろう……まるで、種のようにな。
鉄誓軍の連中は、いわゆる良き隣人だ。たき火や武器やアーツ、食べ物は分け合って、寒さや北風、アンゲロスやアンカーには一緒に立ち向かってきた。彼らの血肉はわたしたちの凍土の上で朽ちて、その血もわたしたちの森の中で受け継がれていく。だが、あの人たちはわたしたちではないし、わたしたちになることだってできない。いや、拒んでいるわけではない。背負う使命が違うんだ。鉄誓軍の遠征は勝利という終わりに向かうものだが、サーミフィヨドの狩りに終わりはないからな。
よそ者を排除しようとしているわけじゃない。アンゲロスやアンカーのような面倒ごとがあるのに、毎日のようにトラックで探索に来る奴らがいるんだ。まったく、何が珍しいんだ?鱗獣を捕って、狩りをして、薪を作ってたき火の前でスープを煮る。火のそばで休んで、目が覚めたらまた新しい1日を始める……当たり前の日常だろう?
かつての影は、すでにサーミの歴史の脚注と化した。遠い昔の一章にすぎないんだ。水に濡れたノートのように、滲んだ文字が黒い染みを作ったが……不吉なものを、掘り返そうとする者は誰もいない。管理人、ページはめくられて過去になった……少なくとも、今の敵は目に見えている。
待て。何かありそうだ。
直感が言っている。近くを調べておいたほうがいいって。
未知に向き合えば、別の答えが得られるのでは?
先へは行くなよ。危険だ。
貴重な鉱物だが、必要な分に留めておけ。欲張るなよ。
わたしもやってやる。コツが要るからな。
運命の贈り物だ。
オーリレン……捕らえるには、狩人のように近づくんだ。
これ以上生命が傷つかないといいが。
どうやら……元気が出た気がする。
怪我したのか。助けてやる。
もう大丈夫そうだ。心配するな。
危ない!
ダメだ。まだ終わりじゃない。
ごめん、最後までもたなかった……
お前が仲間でよかった。
仲間と一緒に……ああ、すごくいいな。
問題ない。当然のことだろう。
わたしも同じだ。皆を認めている。
緊張しなくていい。さあ、頑張るぞ。
よし、準備はできてるな。
良い結末になったな。
いいか、いつまでも勝利に酔いしれるなよ。
わたしの物語には、ちゃんと皆の居場所がある。
物語には、必ず次のページがある。
最後の瞬間まであきらめず、恐怖にも打ち勝った。それが、1番の結末なんだ。
そこをどけ。
黙れ。
待機、観察、攻撃!
逃げられるわけないだろ。
絶好のチャンスだ。
獲物はもう追い詰めた。
囲んでやろう。
全部終わらせてやる。
抵抗してもムダだ。
つまらないミスをしたな。
勝手に散らばるなよ。
臆病者が。釘付けにしてやる。
視線からは逃れられない。
わたしが怖いのか!